スメハラおっさんたちといい匂いの10代アイドルたちの不思議な関係

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   そんなこともあるのかと驚いた。アメリカで、オナラのにおいがひどいと70代男性をクビにした会社を訴えられたというのだ。男性が勤めていた食品会社は、彼の頻繁なオナラに勤務中の同僚たちが迷惑している、訪問客にも悪臭は恥ずかしいことこの上ないと解雇した。これに対し、妻は不当解雇だと訴訟にいたったのだという。笑っちゃう三面記事なんだけど、たしかにねぇ、ニオイは難しいよね。

企画会議は地獄だけれど・・・

   ハラスメントの中でも、一番相手に被害を伝えにくいのが「スメールハラスメント」略して「スメハラ」だと言う。本人に自覚はないが、周囲にとっては耐え難い状況だったりする。においで頭痛や吐き気がして勤務に支障が出てくる。男性上司のキツイ香水、ヘアコロン、女性の甘ったるい濃厚な香水。どれも少量だったらとってもいい香りなんだけど、濃すぎると毒素のように強烈だ。

   筆者もスメハラをしてしまったことがある。中学1年生の時のこと。持ち歩いていた香水のサンプル瓶の蓋がスカートのポケットの中で外れ、中身が全部こぼれてしまったのだ。タイミングが悪いことに、給食の直前だった。教室中に香水と料理のにおいが混ざったひどい悪臭が漂った。クラス中から白い目で見られたことを思い出すと、今でも背筋がぞっとする。

   香水は体臭を隠すために開発されたものだが、少しは香水を使ってくれよと思うようなスメハラもある。男くささ+加齢臭で部屋が満たされる会議があるのだ。会議の部屋だけ空調が弱く、換気も悪い。そういうわけで、夏場は地獄だ。スタッフ30人ほどの会議なのだが、9割がチェック柄が似合う小太りの男性。議論をすればするほど、漂うのだ、ニオイが。

   想像してください。スポーツの後の汗臭さではなく、単なる男くささに加齢臭がプラスされたニオイを。途中退席して戻ってきた時などは、ニオイが圧力にまで感じた。すぐに換気しないと、ここにいる全員が窒息死する危険があるかもしれないと。

香水の調合と一脈通じる絶妙バランス

   お伝えしたいのは、このオッサン臭会議がアイドル番組の制作会議だということ。長時間にわたりさまざまな意見が交わされ白熱する会議は、ニオイとの闘いでもあるのだ。こうしてでき上がった台本を持っていざ収録現場に乗り込むと、アイドルちゃんたちがにこやかにやってくる。彼女たちの登場でスタジオ脇の打ち合わせ室は一気にいい香りに変化する。10代の女の子らしくフローラル系の華やかな香りが漂い、ピンク色の空気に包まれているかのよう。思わず深呼吸したくなってしまう。あぁ、いい香り!

   ところで、香水の調合は複雑に香りを混ぜ合わせるという。調香師はいい香水ほどローズやジャスミンといったいい香りだけでなく、必ずトイレのようなクサイ臭いのエッセンスも入れるらしい。そうすることで奥深い香りの香水が生まれるのだという。

   なるほどね。アイドルちゃんたちの魅力はまさにこれ。彼女たち自身の花畑のような香りと、スタッフの男くささ加齢臭が混ざり合って、アイドルができ上がっているのだ。お花畑とその元になる堆肥か。ちょっと言い過ぎました、ごめんなさい。支えるものがあって花が咲く。そう思ってください。

モジョっこ

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