欧州にたどり着けないシリア難民!国内や周辺国に1100万人「今世紀最悪状況」(NPO法人)

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   シリアからの難民は約1100万人がいると見られ、ドイツなどヨーロッパ各国に60万人が向かったが、国内に700万人、トルコの200万人をはじめ周辺諸国に400万人がいる。

   しかし、国際的な支援は停滞し、国連機関の食糧支援も一部地域で打ち切られている。「NPO 法人難民を助ける会」長有紀枝理事長)は「今世紀最大の人道危機という状況」だという。

   難民への支援が縮小している原因は、「ひとつには、(紛争が)4年、5年と続いて、援助国のほうにも援助疲れというのがあります。それにシリア国内は危険なので届けられないという事態が続いている」(長有紀枝)という。

援助届かず労働も制限・・・物乞いでしのぐ日々

   レバノンの難民キャンプで、6人の子供と暮らすアミラ・アバザさんは、内戦前は家族で不自由なく暮らしていたが、レバノンに避難した直後、夫を心臓発作で失った。「もうたくさんです、みんな疲れました。シリア人全員が疲れています。どうすればよいかわかりません。シリアに戻るかどうか。戻っても、もう何もありません」と語る。

   難民キャンプの数自体も足りず、キャンプに入れない難民もいる。こうした人たちには支援が届きにくいうえに、労働も制限されているので、物乞いも少なくない。「私には何もありません。食べ物も飲み物も服もない。空腹でも誰も何もくれません。普通の暮らしをしたいだけなんです。この状況を見てください、生きたいんです」(家族6人で暮らすハシム・イブラヒムさん)

   シリア国内では760万人が避難生活をしているが、この人たちの状況も懸念される。「女性や子供の世帯、あるいはお年寄り、けがや病気の方たちはほとんど動けず、国外にも出られないんです。よくて国境地帯まで。一番苦しい人たちが身動きできず、援助も受けられない状況です」(長有紀枝さん)

*NHKクローズアップ現代(2015年10月13日放送「ヨーロッパ激震 押し寄せる難民」)
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