正義が勝つとは限らない。完全な悪も完全な正義もこの世にはない。ただ、優しくあろうとすることは、世界を少しだけ善なる方向に引き戻す。原作ファンなら、おそらく「らしい」と感じるだろうシニカルな性善説が提示され、物語は幕を閉じる。
次々増える登場人物、多用されるレトリック、はっきりと明かされない真相など、およそわかりやすいとは言いにくいストーリーを、見やすく組み立て直した上で、フォトジェニックな俳優たちの立ち回りで「魅せる」。続編というべきか、同シリーズの「マリアビートル」もぜひ同じ監督で映像化を!と思える良作でした。
ばんぶぅ
おススメ度☆☆☆
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