2018年 9月 19日 (水)

<007スペクター>
007のお約束テンコ盛り!ド派手アクション、美女、珍奇な仕込み武器・・・お正月向きお気楽ドンパチ映画

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   007第24作。毎回「シリーズ最高作」というキャッチフレーズで、偉大なるマンネリズムのお約束ストーリーとアクションが繰り広げられる。オープニングタイトルのセクシーなシルエット画、ボンドガールに名前を聞かれ「ボンド、ジェームス・ボンド」と答え、全編に流れるジェームス・ボンドのテーマ曲、カーチェイス、ボンドガールとのベッドシーンというわけである。

   「寅さん映画」もそうだったが、ファンは格別なものをこの映画に求めたりしていない。「予定調和」を楽しんでいるのだ。

粋な英国紳士ジェームス・ボンド今や昔

   前作「スカイフォール」の写真の謎に迫ろうと、ボンドは上司Mの命令に背いてメキシコ、ローマへと赴く。そこで殺害された悪名高い犯罪者の元妻ルチア・スキアラ(モニカ・ベルッチ)と出会い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。頭脳派Qの協力を得て、スペクター解明の手がかりとなるかもしれないボンドの旧敵Mr.ホワイトの娘マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)を追う。

   007シリーズはイアン・フレミングの原作を離れてからは、秘密諜報員のスパイものから単なる「ドンパチ・アクション映画」になってしまった。もはやショーン・コネリー時代にあった「艶」とか「潤い」というものがない。ダニエル・クレイグの登場によってもそれは蘇ることはなかった。何十メートルの高さから落下しても、銃弾を何発くらってもビクともしない。もうコミックヒーローである。

カネかけ、超一流スタッフ集めて・・・この凡作かい!?

   「スペクター」を率いるフランツ・オーベルハウザーを演じるのはあのクセ者オスカー俳優クリストフ・ヴァルツだ。あれっ、スペクターの首領ってブロフェルドじゃなかったっけ。ヴァルツはもっと「怪物ぶり」を見せてくれるのかと期待してたら肩透かしをくらってしまった。小物すぎる。

   最年長ボンド・ガールのモニカ・ベルッチ(51歳!)目当てで見に行ったのだが、アッという間に消えてしまった。主題歌はグラミー賞4冠歌手のサム・スミスで、金もかけてるし(これもシリーズ最高額)、スタッフもキャストも超一流なのに、出来上がった作品は超凡作だ。

   世の中には「予告編がすべて」の映画というものがある。つまり、「美味しいところは全部予告編でやってしまっている」という作品だ。本作もその通り。まあ、予告編以下という映画も多くあるので、本作は可もなく不可もないといってところか。

佐竹大心

オススメ度☆

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