2024年 5月 4日 (土)

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三保ヶ関親方が歌って、女将がよそってくれるちゃんこ屋「増位山」の至福

   私は食べ歩き+飲むのが好きだ。週刊文春の「斬り捨て御免!食味探検隊」は毎回楽しみに見ている。ここには毎回2つの店が紹介され、100点満点で採点される。斬り捨てというわりには点数が甘いと思うが、それでもどんなによくても90点代前半が多い。だが、今週のはなんと120点付いた店が紹介されているのだ。私が知る限り100点を超えた店は初めてだと思う。さてどんな店か。

   東京墨田区千歳にあるちゃんこ屋「増位山」がそれだ。増位山といえば美形の相撲取りだったが、歌もうまかった。「男の背中」「そんな夕子にほれました」は、カラオケの私の十八番である。当人は増位山と同じぐらい上手いと・・・・・思っているのだが。

   その増位山は引退して三保ヶ関親方になったが、彼が三保ヶ関部屋をリフォームしてつくった店だという。天井が高く、そこに土俵がデーン鎮座ましましている。その店にウッドペッカー柄のセーターを着た増位山がいたという。

   料理のほうはというと、突き出しは鰹節と醤油をかけた湯豆腐。力士味噌(500円)、焼きベーコン添えのポテトサラダ、あげごぼうのチップ(500円)、若鶏の唐揚げ(600円)、秘伝手羽先(600円)。そうこうするうちに増位山が「じゃ、歌います」と土俵入りして歌い始めた。「確かにうまい。そしてエロい美声」が響き渡る。この大番狂わせに店内大いに沸いた。

   本命の「鶏つくね醤油ちゃんこ」は1人前2300円。朝絞めたばかりの鶏を使ったつくねがジューシーで、その上よそってくれたのが増位山の女将だった。すべてが最高、大金星で120点。これほどの高評価ならいちどは行ってみなくちゃなるまい。

   そういえば、週刊新潮にミシュランで一つ星をとったラーメン店が店を閉めたと報じている。とげぬき地蔵にほど近い「蔦の葉」がそれで、ミシュランに輝いた「Japanese Soba Noodles 蔦」は本店にあたる。人手不足もあり苦情が多いため巣鴨からグループが撤退するというのだ。

   支店ともに細い路地に面したところにあり、行列への苦情が絶えなかった。整理券を配ったりして改善に努めたが、諦めたようだ。いっそのこと「予約限定」にして1杯2000円ぐらいで売ったらいいのでは。私は行列するのが嫌いだからこんな店には絶対行かないが。

   【蛇足】『創』2月号で矢崎泰久氏が亡くなった野坂昭如氏の葬儀で妻・暘子さんの別れの言葉を書いている。「飲んべえ、目立ちたがり、せっかち、うそつき、いいかげん。まだまだあります。野坂昭如さん」

   私のときもこういってくれるよう、カミさんにいっておきたくなる素敵な「送る言葉」である。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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