2024年 4月 27日 (土)

週刊文春お見事!清原、ASKA覚醒剤2連発的中・・・同じ密売ルートか?

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   元プロ野球選手・清原和博が覚せい剤所持容疑で逮捕された。清原にクスリ疑惑があることは1年半ほど前に『週刊文春』が報じていた。あれほど明らかな薬中毒症状が出ているのに逮捕されないのかと思っていたが、やはり内偵されていたのだ。

   週刊文春が歌手ASKAの同様の疑惑を報じたときも、逮捕までにはかなり時間がかかった。清原も外出するときはかなり用心深くしていたため、現行犯逮捕に時間がかかったのだろう。先週の『週刊新潮』でASKAの逮捕によって覚せい剤密売ルートが潰されたと報じていたが、それと同じ組織なのだろうか。

   朝日新聞(2月4日付)で、同じように覚せい剤で逮捕、起訴され、実刑を受けた江夏豊が「(清原も=筆者注)結局、寂しかったんやろうな」と語っている。そういえば、以前、『フライデー』が掲載した離婚発表前日の写真を思い出した。亜希夫人が次男と一緒にクルマの中で弁当を食べようとしてところへポルシェに乗った清原が近づく。気付いた息子が道を横切り、クルマから出てきた清原に「パパ~ッ」と飛びつく。清原は抱き上げて、「おそらく涙を浮かべながら」(フライデー)高い高いをしていた。泣かせる写真だった。

   会見で清原は「今は自由に子供に会えへんのが一番ツライ。毎日、子供の写真を眺めてはひとりで泣いてんねん・・・」と語った。同情する気はないが、寂しさはわかる気がする。

   それにしても週刊文春畏るべしである。かつては政治家のスキャンダルは週刊誌を含めた雑誌の独壇場だった。だが、個人情報保護法や名誉毀損の賠償額の高額化、ノンフィクションの停滞で、出版社はそこへ使うカネを出し惜しみするから、「死ぬまでSEX」などという色物でページを埋める週刊誌が多くなってしまった。その中で週刊文春だけが気を吐いている。

   週刊誌の役割、存在価値とは何かを、もう一度他の週刊誌諸君は真剣に考えたほうがいい。そうでなければ、この分野では週刊文春一誌しか生き残れはしまい。

大臣辞職で逃げ切り許すな!甘利現ナマ疑惑「立件容易なはず」(元東京地検特捜部検事)

   やはり週刊文春がスクープした甘利明TPP担当大臣の「収賄」疑惑は、甘利や秘書たちがが辞めて済む話ではない。告発第3弾の中で、元東京地検特捜部検事で弁護士の郷原信郎氏が「検察が躊躇する理由は一つもない」と語っているが、あっせん利得処罰法までいけるかが今後の焦点になる。

   あっせん利得処罰法は、公職にある者(国会議員、地方公共団体の議会の議員又は長)が請託を受けて、その権限に基づく影響力を行使し、利益を収受したことが立証されれば、3年以下の懲役になるのである。公設秘書の場合は2年以下。今回、甘利氏側が十数回にわたり「接触」したUR(独立行政法人都市再生機構)は、国土交通省が100%出資している独立行政法人であり、建設会社側の担当者・一色武氏にたかった清島健一氏は公設秘書である。

   <「秘書二名については、比較的立件が容易な政治資金規正法違反と業務上横領を『入り口事件』として身柄を確保すればいい。しかも、現金授受の事実や異例の(URとの=筆者注)面談回数、総務部長の同席など材料も揃っています。与党の有力議員である甘利氏の影響力を考えれば、あっせん利得処罰法違反まで広げていくことも十分可能です」(郷原氏)>

   辞任会見で涙を流して万事落着とはいかないようである。

   甘利氏の後任に、安倍首相は気心が知れていると考えているらしい石原伸晃氏を就かせたが、週刊新潮がリードで彼について書いているように「失言癖があるし,政治家としての能力にも疑問符が付く」。自民党に議員は数多いるが、人材は乏しいようだ。

小保方晴子「あの日」はどの日?STAP細胞発表、釈明会見、上司自殺・・・早くも15万部増刷

   久々に小保方晴子(32)さんの登場だ。彼女、1月28日(2016年)に講談社から「あの日」という意味深なタイトルの本を出したのである。あの日は何を指すのか。STAP細胞がメディアで一斉に取り上げられ、日本中の割烹着アイドルになった日か。一転して、日本中から批判を受け釈明会見で「それでもSTAP細胞はありま~す」と叫んだ日か。上司の笹井芳樹氏が自殺した日なのか。

   未読なのでわからないが、週刊文春によれば彼女が自分で書いたようだ。初版がこのご時世では異例の5万部スタートで、すでに15万部の増刷が決まっているそうである。内容はともかく、講談社OBとしてはミリオンセラーになって、おそらく経営の苦しいであろう社に貢献してもらいたいと願っているのだが、案の定、書かれた内容には批判が殺到しているようだ。

   小学館側は悔しさ(?)もあるのだろうか、『週刊ポスト』は書いていることは矛盾と自己弁護ばかりだとケチを付けている。批判の多くは、共同研究者であった若山照彦・山梨大学教授に責任転嫁したり、毎日新聞の須田桃子記者の取材攻勢を「殺意を感じさせる」と難じたり、他のメディアにも敵意を剥き出しにしているのはいただけないというものである。

   そして、最大の批判のポイントは週刊ポストなどが指摘しているように「自らの口で発表した『STAP細胞はある』ことを科学者として示すこと」にあるはずなのに、できていないところである。そこをスルーしてどんな弁明をしても、受け入れられるはずはない。元理化学研究所上級研究員の石川智久氏が週刊文春でこう語る。

   <「自己弁護的な部分が文章から読み取れます。詳しく記述した部分と、事実をはぐらかした部分とのコントラストに違和感を憶えますね。特に、ES細胞の混入に関しては、記述に不明確な点が多いのです」>

   週刊新潮は自殺した笹井氏の未亡人の「単独インタビュー」(週刊文春でもインタビューしているが)をやっている。そこで未亡人は、小保方氏宛の遺書に「STAP細胞を再現してください」と書いてあったことを認めている。「主人はSTAP細胞現象そのものについては、最後まで『ある』と思っていたと思います」と語っているが、小保方氏への評価が変わったのは、彼女が作成した細胞が、若山教授が渡した元のマウスと遺伝子系統が異なることがわかってからだったという。

   <「この時には、これはもう致命傷だな、と言っていました。その頃には、論文を引っ込めた方が良い、と感じていたようです。『終わり』を覚悟していました。

   ちょうどその頃でしょうか,主人は小保方さんについて、『研究者に向いていない』とこぼすようになりました。科学の世界はデータがすべて。証明するものはそれしかない。たとえ悪意のないミスであったとしても、データをそれだけ杜撰に扱うということは、信用できるものは何もなくなってしまう――と非常に驚いていたのです。(中略)その頃になると、主人は小保方さんには『根本的に研究者としての適正がない』と思うようになっていました」(未亡人)>

   しかし未亡人は、小保方氏とは「いつかいろいろ話をしてみたいと思います」といっている。それだけに「またいつか本を出すのだったら、もう少し、感情を抑え、客観的な、科学的なものを出してほしい」という指摘は、私にも頷ける。

   最後に小保方さんにアドバイス。次は絶対に男たちからは批判されないヘア・ヌード写真集でも出したらいかがだろう。

当連載の「J-CAST」PV1億1000万突破!ユニークユーザー約1870万人

   私も連載させてもらっているJ-CASTニュースがすごいことになっている。発行人の蜷川真夫氏がこう書いている。「J-CASTニュースは2016年7月に創刊10周年を迎えるが、2016年1月の月間ページビュー(PV)が約1億1000万に達した。読者数に当たるユニークユーザー数(UU)は約1870万人で、いずれも創刊以来の最高記録である」

   私も「Web現代」(講談社)や「オーマイニュース」などネットニュースをやってきたから、この数字がどれだけすごいものかよくわる。「オーマイニュース」では1日のページビューが150万を超えた日が何日かあったが、それでも編集部中がお祭り騒ぎになったものである。J-CASTの立ち上げの時期から知っている一人として、考え深いものがある。

株価乱高下!煽り派「週刊ポスト」、慎重派「週刊現代」どっちを見ても好材料はなし

   株価は一時の大幅下落からやや持ち直してはいるようだが、まだまだ予断は許さない。このところ週刊現代と週刊ポストが攻守ところを代えて、慎重派と煽り派に別れているが、今週も週刊ポストはソニーやトヨタなどの大企業の経営状況を子細に検討していくと、少々のことでは揺るがないとし、危機を煽る報道のほうが軽薄だといい切っている。

   片や週刊現代は中国が爆買い禁止令を出し、原油安はとどまるところを知らず、これまでリスクを嫌うマネーが向かうのはアメリカだったが、米インテルの15年10月から12月の四半期決算で純利益が1.3%のマイナスになるなど、FRBの利上げが悪影響を及ぼしているから、世界経済全体が不安定化する可能性があると読む。

   日経平均は「下げて下がる」と見るのが「今年の世界経済の正しい読み方なのだ」と超悲観論である。さて、どちらが当たりますか。私は日本ばかりでなく、どこを見ても好材料などない現状で、株などに手を出すのは「自殺行為」だと思う。それよりも、世界中が抱えている「格差と富の再配分」問題を5月の伊勢志摩サミットで真剣に話し合うことが喫緊であろう。

東村山署・江口弓絵刑事に捕まりたい!「週刊ポスト」グラビアで凛々しく鍛えられた肢体

   【蛇足】週刊ポストの巻末モノクログラビア「警視庁『女性警官の素顔』」の扉ページ、「東村山署刑事組織犯罪対策課 江口弓絵さん(30)」がとてもいい! 凜々しくて鍛えているのだろう均整がとれた「肢体」がカモシカのようだ(古い形容だね)。こんな人だったら一度捕まってみたい、そう思わせる女性だ。これって「不敬罪」ならぬ「婦警罪」か。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中