2024年 5月 3日 (金)

<サウルの息子>
「アウシュヴィッツ」虐殺手伝わされるユダヤ人収容者!殺し続けることでしか生き延びられない絶望

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唯一の希望は「いずれ武装蜂起」

   少年の亡骸が本当にサウルの息子かどうか、そこは描かれない。サウルはなぜ少年を埋葬することにこれほどこだわるのか。ゾンダーコマンドたちが生きていける理由は、いつかナチスに武装蜂起してやろうという「希望」があるからだが、サウルはそうではない。

   サウルはゾンダーコマンドとなったために失ってしまったものを取り戻そうとしているのだろう。少年をユダヤ教の教え通り、ユダヤ人らしく葬ることによって、「人間」を取り戻そうとしているのだろう。人間としての尊厳を失う前に、生を終わらせられたら・・・。サウルの絶望が押し寄せてきて、しばらく席を立てなかった。

丸輪太郎

おススメ度☆☆☆☆

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