2024年 4月 27日 (土)

<ガムシャラ!>(テレビ朝日系)
悲しき「ジャニーズJr.」はじめチヤホヤ・・・旬過ぎたらポイ捨て!事務所とファンの「愛と冷淡」

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   出演者はすべてジャニーズ事務所のデビュー前タレント「ジャニーズJr.」という、濃いめのファン向けの番組だ。前回放送の振り返りではじまったのは、今回は「五感キング決定戦」という競争企画の後編だかららしい。

   前週選出された「触覚」「聴覚」「嗅覚」キングに加え、少年たちが競うのは「視覚」「味覚」の2種目だ。エントリーしているのは、20歳前後の青年7人だ。とはいえ、そこは、小柄で色白・童顔がアイコンのジャニーズ事務所だから、15~18歳と言われても違和感のない美少年ばかりである。

「あどけなさが残るものの、ときめきの対象にもなる」という限られた時期

   「視覚」種目は巨大なピッチングマシンから発射されるバレーボールに書かれた平仮名の読み取りに挑戦し、「味覚」種目は棒状の形に凍らせたハンバーグを食べて料理名を推測するというものだった。パーティーゲームにはしゃぐ大学生と大差ないのだけれど、そこは素材の美しさでカバー。端正な少年たちが、強化プラスチックと思しき防御シールドを構え、真剣にボールを見つめたり、凍らせた肉塊の味に悶えたりと、忙しく表情を変えている様子はゴールデンレトリーバーの集団のようでかわいい。

   「リアクションがアホ」「子どものように無邪気」というファクトは、外見が成長して、いかにも青年然としてしまうと冷やかに受け止められがちだけれど、彼らはギリギリ許容範囲にいる。かつ、子役と違って、「あどけなさが残るものの、ときめきの対象になもる」という限られた時期でもある。この「可愛くって格好いい、少年から青年へとうつりゆく輝き」を永遠に閉じ込めようとしたのがジャニーズ事務所で、アイドルたちはその作品なのだと勝手に納得する。

   作り手からすれば、作品の輝きは一瞬であることは自明だ。だからこそ、どんどん新たな作品を送り出さなければいけない。けれど、作品たちには「商品としての旬が過ぎた」「今の貴方でなく、貴方が駆け抜けたあの一瞬が素晴らしいだけ」なんて論理は通じない。

生き残れるのはだれか?ファンのお気に入りに合わせてそれぞれのタイプ

   SMAP騒動で多くの傍観者が一番に感じたのは、タレント、すなわち作品に対しての「愛の無さ」だったと思う。金の成る木として機能するうちは可愛い忠臣なのだろうけれど、その関係に亀裂が生まれたとき、残る愛や情はあるのか。もちろん、実情を知らない第三者の推測にすぎないし、今時点のうやむやな収束も「恩情措置」なのかもしれない。

   暗いレビューになってしまったが、番組自体は力を抜いて見られる深夜アイドル番組でした。どの少年も基本的には童顔・美形なのだけれど、目の一重二重、吊目たれ目、輪郭など微妙に個人差があるので、結構「お気に入り」は分かれるところかも。私個人としましては、濃い緑ジャージの少年のお顔が好きです、はい。(2月6日深夜1時45分)

ばんぶぅ

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