2024年 4月 26日 (金)

トランプ、サンダースに期待するしかなくなったアメリカ八方塞がり!既成の政治ぶっ壊せ

来週3月1日「スーパーチューズデー」で本選出馬・撤退決定

   当初は泡沫候補とされていた2人がなぜ躍進したのか。共通点は既成の政治の枠外ということがひとつ。形は違うが、有権者が望む「変化」を背負っているのもひとつ。根底には社会の変化がある。

   自分は「中間層」と思うか、「低所得層」と思うか、という調査がある。2008 年から14年の間に、「中間層」は53%から44%に減り、「低所得層」は25%から40%に増えた。変化(チェンジ)を掲げて登場したオバマ大統領のもとでチェンジは進まず、格差はむしろ拡大した。人々の生活も低下したことがわかる。

「期待が裏切られた怒りを、トランプ、サンダース両氏が刺激している」と慶応大・中山俊宏教授は説明する。しかし、選挙戦がここまで極端に展開するとは予想できなかったともいう。「アメリカは常に、あすは『向こう側(いい生活)』へ行けるという希望(アメリカン・ドリーム)があったんです。格差を口にするとドリームがなくなるから、これまで政治問題にならなかったんですが、いまの格差は乗り越えられないと感じているフシがありますね」

   選挙戦の行方も「まだ揺り戻しがあって、バランスをとると思うが、読めない」と中山教授はいう。女性有権者が「トランプかサンダースか迷う」といっていた。多くの州で予備選が行なわれる来週3月1日のスーパーチューズデーで、2人の本選挙出馬か撤退かが決りそうだ。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2016年2月25日放送「大統領選挙に『異変』あり~アメリカ社会に渦巻く不満~」)

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