中学3年「万引き濡れ衣自殺」生徒も保護者も知らぬ間に推薦基準変更

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   広島県府中町立の府中緑ヶ丘中学で、3年の男子生徒が万引きの濡れ衣を着せられ自殺した問題で、文部科学省は10日(2016年3月)、義家弘介副大臣をトップに特別チームを立ち上げ、進路指導の在り方を含め検証することになった。

   男子生徒を自殺に追いやった最大の原因は、1年生の時に学校が作成していた生徒の行動記録の欄に「万引き」と誤記入し、これに学校側は気づいていながら訂正していなかったことだ。坂元弘校長は「(生徒の行動記録は)あくまで会議資料を作るためで、他で使用することは考えていなかった」と釈明した。担任教員は生徒の進路を決めるという重大な指導に、なぜ誤記入のある雑な資料を使ったのか。

廊下の立ち話でいきなり「1年生の時に万引したでしょ!」

   府中緑ヶ丘中学はこの問題で2月末(2016年)に町教育員会へ報告書を提出していた。それによると、高校への推薦基準は「3年生で触法行為があった場合、推薦はしない」としていたのを、「1年生にさかのぼって3年間のなかで触法行為があれば推薦しない」と厳しい基準に改めていた。教員の間で賛否両論があったが、かつて推薦基準を緩和したために高校の信頼を失くした時期があったため、「高校からの信頼に応えるため」という理由が通った。

   しかし、厳しくなったことは保護者や生徒には知らされなかった。担任教員からいきなり「1年の時の万引き」を持ち出された男子生徒が面食らったのは想像して余りある。しかも廊下の立ち話だ。学校も担任教師もこれを進路指導と強弁している。男子生徒は「どうせ先生は聞いてくれない」と親に話していたという。

   コメンテーターの岡崎朋美(冬季五輪銅メダリスト)「生徒にとって将来の大事な進路指導を廊下でなんてあり得ないですよ」

   前田浩智(毎日新聞前政治部長)「学校推薦が受験直前の11月になって行われた。リミットを過ぎています。どれか一つでも子どもたちのことを考えていれば、自殺という最悪の事態に至らなかったのではないでしょうか。学校は子どもの大事な一生を抱えているという、重大な使命をもう一度考え直してほしい」

文   モンブラン
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