<精霊の守り人>(NHK総合)
ヨゴレヨゴレで強い綾瀬はるか「女用心棒」面白い!アクションのキレもよし

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   放送90周年大河ファンタジーだそうである。原作は上橋菜穂子による子供向けの小説だ。私には縁遠いが、いわゆる「異世界ファンタジー」という一群のジャンルがあり、子供だけでなく、数多くのファンがいるようだ。

   SFなら結構好きなのだが、どうも「あの世」とか「魔物」とか、訳のわからないものに頼って作られている話はあまり馴染めない。昔、トールキンの「指輪物語」を読もうとしたけど、1巻目で挫折してしまった。刑事ドラマでも、特殊な能力を持った主人公が「シンクロしました、私」とか言って、死者の声を聞いてたちどころに犯人がわかってしまう(「ヒガンバナ―警視庁捜査七課」2016年1~3月放送)のは、「そりゃ、ルール違反だろ」と言いたくなってしまう。

   とは言っても、目の前の事実認識だけでなく、そこにないものを想像できるのが人類の脳の特質なのだから、宗教をはじめ、「異世界」に魅かれるのは私たち人間の宿命であることもまた事実である......とかなんとか、自分にブツクサ言い訳しながら、そんなこんなで見てみましたよ。

容貌魁偉の高島礼子バケたねえ!声聞くまで気が付かなかった

   小説なら文字通り想像力によって、アニメなら絵によって、この世ならぬ雄大な景色もいくらでも描けるけど、実写となるとどうなるのかなあと思ったが、CGの力か、冒頭の谷をはじめ景色は迫力満点だった。でも私が知らないだけで、CGを使った映画やゲームの世界ではさほど感心するほどではないのかもしれない。

   また、実際にはない世界の人々の服装や暮らしぶりをどう視覚化しているのかにも興味があったが、古代の東アジア中部から北部を連想させ、前に見たペ・ヨンジュン主演の韓国時代劇「太王四神記」を思わせるものがあった。もちろん韓国ドラマは衣装も化粧もキレイキレイに作られ、こちらは必要以上にヨゴレヨゴレに作られているという違いはあるが。

   主人公はめっぽう強い女用心棒・バルサ(綾瀬はるか)である。強い女が主人公の映画やドラマは数々あるが、女用心棒という設定はちょっと面白いかも。華奢で女っぽいイメージの綾瀬はるかで果たして大丈夫かと思ったが、なんのなんの、ヨゴレメイクのせいか力強くて、アクションのキレも悪くない。会津の女傑・八重(NHK大河ドラマ「八重の桜」2013年放送)を見て以来、強い綾瀬はるかに違和感がなくなったのかもしれない。

   驚いたのは呪術師・トロガイを演じている高島礼子である。100歳を優に超えてるように見える容貌魁偉なこの老婆が高島礼子だとは、声を聞くまで気がつかなかった。ここまで化けると礼子サン、楽しいだろうな。

   相当に金もかかっていそうだし、東アジアはじめ、外国にも売れるといいね、NHKさん。(土曜よる9時)

                        

(カモノ・ハシ)

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