2024年 5月 4日 (土)

熊本支援物資「被害報道された市町に集中」別の地区に回さないお役所仕事

死者ゼロの大津町「滋賀県の同じ地名の市から届いただけ」

   ニュースで被災地として地名が出たところには支援物資が続々と送られてくる。熊本市にたくさん集まることになるのだが、市の担当者は「熊本市に届いたものは熊本市民に配布するのが原則。余ったから他へ、とはちょっと言えない」と話す。

   益城町に隣接する大津町は大きな被害を出しているが、死者はゼロ。報道もされない。ここに届いたのは、「同じ地名だから」という滋賀県大津市からのものだけだった。3200人が避難生活を送っているが、町が炊き出しでおにぎりを作っているのがほとんどだ。「2万6000個を10人で握った」という。

   阿部祐二リポーターが訪れると、「マスコミは初めてです」という。住民は「益城町の人からバナナをもらった」と話したりしている。名前の出た益城町では余っているのだ。

   司会の加藤浩次「これからボランティアが動き出すと変わってくるのでしょうか」

   宮崎哲弥(評論家)「熊本市に集中するのはやむをえないでしょう。これを最適化するには、県が情報を把握して、過剰があれば他に振り向けるようなシステムを作っていかないと」

   久保純子(フリーアナウンサー)「東日本大震災の時なんかは、県外からの人が調整役を果たしていました。そういうことも必要でしょうね」

   大災害の経験はどこも「初めて」だ。高い視線で全体を見渡す司令塔が必要になる。官邸が動かないとできない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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