2024年 4月 29日 (月)

「熊本地震」消防団員たちの格闘!自らも被災しながら救援・救助活動最優先

小学校再開でやっと自宅に取りに戻ったわが子の制服と学用品

   消防団員の青木博幸さんの自宅の被害は大きくはなかったが、2人の子供が家の中にいるのを嫌がって車中泊を続けていた。最初の地震の後、「大丈夫だよ」と言っていたら本震の震度7があったからだ。5月に入って初めて家に戻ったが、30分後に車の中にいた。子供が寝られないというのだった。

   5月2日に9日から小学校が再開するという知らせがあった。坂野さんは壊れた自宅を引っ掻き回して、子供たちの制服や学用品を見つけ出した。9日には、久しぶりに子供たちに笑顔が戻った。小雨の中、みんな元気に登校した。坂野さんの子どもの小学1年生のクラスでは11人の顏がそろったが、1人はこの日を最後に県外へ転出することになっていた。

   子供たちが日常を取り戻すのはまだまだ先になりそうだが、室崎さんは「子供たちは支え合いが大事になります。怖いのは自分だけじゃないとわかるだけでもいい」と学校再開を評価する。

   熊本地震の復旧が難しいのは、いまも自信が続いていることだ。震源が不気味に移動するし、揺れの強さも衰えを見せない。前例のない様相をどうしたら乗り切れるの か。周囲が応援の手を止めないこと、これしかなかろう。東京の熊本県アンテナショップで、「現地には行けないから、ここで応援」と買い物をする人たちがいる。なんとも心強い。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代+(2016年5月12日放送「連続震度7 地域と家族を守れ~地元消防団 1か月の格闘~」)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中