「熊本地震」消防団員たちの格闘!自らも被災しながら救援・救助活動最優先
2016.05.14 19:00
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小学校再開でやっと自宅に取りに戻ったわが子の制服と学用品
消防団員の青木博幸さんの自宅の被害は大きくはなかったが、2人の子供が家の中にいるのを嫌がって車中泊を続けていた。最初の地震の後、「大丈夫だよ」と言っていたら本震の震度7があったからだ。5月に入って初めて家に戻ったが、30分後に車の中にいた。子供が寝られないというのだった。
5月2日に9日から小学校が再開するという知らせがあった。坂野さんは壊れた自宅を引っ掻き回して、子供たちの制服や学用品を見つけ出した。9日には、久しぶりに子供たちに笑顔が戻った。小雨の中、みんな元気に登校した。坂野さんの子どもの小学1年生のクラスでは11人の顏がそろったが、1人はこの日を最後に県外へ転出することになっていた。
子供たちが日常を取り戻すのはまだまだ先になりそうだが、室崎さんは「子供たちは支え合いが大事になります。怖いのは自分だけじゃないとわかるだけでもいい」と学校再開を評価する。
熊本地震の復旧が難しいのは、いまも自信が続いていることだ。震源が不気味に移動するし、揺れの強さも衰えを見せない。前例のない様相をどうしたら乗り切れるの か。周囲が応援の手を止めないこと、これしかなかろう。東京の熊本県アンテナショップで、「現地には行けないから、ここで応援」と買い物をする人たちがいる。なんとも心強い。
ヤンヤン