2024年 4月 28日 (日)

下馬評だけは賑やかな都知事選「決定力」欠く面々たち・・・当選の可能性ありは橋下徹と櫻井翔パパか

「無料で保険相談」気を付けろ!知らない間に勧められてる高リスク商品

   前から気になっているのだが、「保険の何々」「保険を考えるなら〇〇へ」という、保険相談を無料で受ける窓口がやたら増えてきた。無料でも儲かるのか、大きな陸上大会などへの宣伝やテレビのCMなども打つようになってきている。私も前に一度相談に行ったことがある。驚いたのは、お宅は無料相談というからどうやっておカネを稼いでいるのかと聞いたら、しらっとして「保険会社さんから協賛金のような形でおカネをもらっています」というではないか。

   保険会社からカネをもらっていて、客観的な判断ができるわけはないと、早々に引き上げたが、その後もそうした窓口が増えているのは、保険に無知な人が多いのだろう。

   週刊現代が「気を付けろ保険ショップにダマされる中高年が急増中」だと警鐘を鳴らしている。神奈川県在住の女性(40代・仮名)が初めて「保険ショップ」を訪れたのは、軽い不整脈で入院したことがきっかけだった。小学生の子供と共働きの夫がいる。

   そこで提案されたのは「投資型保険」だった。払い込んだ保険料を保険会社が株式等で運用し、その運用結果次第で受け取れる保険金額などが増減する商品である。彼女は後で知ることになるが、実は元本割れのリスクがあり、損をするかもしれない商品だったのだ。

   ファイナンシャルプランナーの宮崎貴裕氏はこういう。<「保険ショップは『乗り合い代理店』として、さまざまな保険会社の商品を取り扱い、それを売ることで保険会社から契約手数料をもらっている。手数料は商品によってだいぶ差があります。

   本来、彼女にとって望ましいのは学資保険や終身保険など、元本が保証されている保険商品のはず。ところがこれらは、保険ショップが保険会社からもらえる手数料がものすごく安い。

   一方で、投資型の保険は元本割れのリスクをともなう分、ショップが手にするマージンが大きい。このケースでは、ショップ側が手数料欲しさに『安全運用』を望む彼女の意向を無視したわけです」>

   保険屋が信用をなくしているから、こうした代理店を隠れ蓑にして保険を売ろうという悪徳商法ともいえる手口である。こんなところにダマされないためには、少しでも自分で保険の知識をつけることしかない。いつもながら「気をつけよう甘い言葉と保険の勧誘」。お後がよろしいようで。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中