2019年 4月 21日 (日)

小池都知事このまま押しまくれば内田茂・森喜朗「退治」できるかも・・・五輪施設建設で官製談合疑惑

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   早くも小池都知事は「女帝」(週刊新潮)になりたまひしか。今のところ、週刊文春は小池支持で、都議会のドン・内田茂氏や五輪組織委員会の森喜朗会長を批判、週刊新潮のほうはやや小池批判の論調が強いように見える。

   先週までは、内田氏が彼と関係の深い企業に対して、都の事業への『便宜』をはかっている疑惑や、豊洲移転でもそうした疑惑があると週刊文春は追及していたが、今週は本丸・森会長が「親密企業へ五輪の事業を続々受注させている」と巻頭特集をやっている。

   森会長には親しい企業がいくつかあるが、「最も近いのが大成です。親しい順に大成、清水建設、地元石川の真柄建設でしょう」(かつて森事務所で資金集めにあたっていた関係者)。森氏の後援会機関紙にもたびたび大成は広告を出している。

   まず、五輪のメインスタジアム・新国立競技場の建設工事を受注したのはその『親密』な大成建設を中心としたJVである。大成はザハ案が撤回され、設計コンペをやり直したが、再び受注に成功している。このスタジアムの総工費は約1490億円だが、さらに膨らむことは間違いないだろう。

   評判のすこぶる悪いカヌー・ボート会場「海の森水上競技場」も大成のJVが約249億円で落札している。それも、週刊文春によると、入札に参加したのは大成のJVだけで、予定価格が約249億円だったのに、入札価格はそれよりわずかに31万円安いだけだった。事前に予定価格を知らされていた「官製談合」(法政大学・五十嵐敬喜名誉教授)を疑われても仕方あるまい。

   それに、この場所はコース内に小さな橋が架かっていて、そのままでは競技ができないため、橋を架け替える必要がある。その費用が300億円弱かかるが、「都はこの撤去費用を環境局の予算に付け替えました」(元東京都港湾局の市川隆夫氏)。都民を愚弄する話である。

   まだある。バドミントン会場になる「武蔵野森総合スポーツ施設」の空調工事は、森氏の地元の空調設備会社・菱機工業が約33億5000万円で受注しているという。 森氏が率いる組織委員会は、やはり森氏が昔から親しい森ビル所有の虎ノ門ヒルズで、年間の賃料は約5億円にもなるそうだ。小池都知事の側近、若狭勝衆院議員は「正当な理由もないまま多額の家賃を払っていれば、責任者が背任罪に問われる可能性もあり得る」と話している。

   読む限り、現役総理の時、サメの脳みそしかないといわれたが、その人脈を利用して生きながらえてきた森氏だが、今回は相当分が悪そうである。

いっそ築地も豊洲も使うというのはどうだろう・・・今さら移転中止も難しい

   お次は築地市場の豊洲移転はどうか。週刊現代は小池都知事は豊洲移転延期ではなく、中止にするはずだと報じている。ほんとかいな? 小池都知事は、築地の老朽化が激しいことは事実だから、築地を使い続けるために改修工事をする。その工事が終わる数年間は豊洲を仮設の市場にするというのだ。

   それでは五輪道路といわれる環状2号線はどうするのか。小池と側近たちが考えているのは、市場の南西をかすめるように通っている仮設道路を今後も使うという案で、これならば築地市場の8割は維持できるからだというのである。

   しかし、そうなればさらに費用が膨らんでいくことは間違いない。人気取りだけでやってしまうと収拾がつかなくなってしまうのではないか。

   週刊新潮は築地の大物たちを登場させ、小池案に大反対だといわせている。たしかに築地の老朽化はどうにもならないところまで来ているし、すでに豊洲に民間業者が数百億円投資し、冷凍施設は電源を入れて稼働しているため、電源を落とすことはできないそうだ。こうした維持管理費だけで、来春まで移転が延びれば数十億円になるといっている。

   さらに、移転の障害になっている地下水のベンゼン濃度だが、「現在の数値を見ると、全く問題ない。(中略)豊洲の土壌は2メートル掘り返して清浄土と入れ替えた上、2・5メートル分、清浄土で盛り土をしており、手厚い土壌改善といえるでしょう」と、京都大学大学院工学研究科の米田稔教授にいわせている。

   私は、五輪会場建設についての小池都知事の問題提起は真っ当だし、小池都知事はこのまま押していけば、内田氏や森氏は『退治』できるのではないかと思う。難しいのは豊洲のほうである。私も築地には愛着があるし、あの場所にいてもらいたいが、豊洲移転問題は長い時間をかけて、大方が仕方なくでも合意したものを覆せるのだろうか、疑問である。

   私は築地と豊洲の二つの市場をつくり、共存させていけばいいと思うのだが、どうなるのだろう。今週は築地へ行ってうまい魚でも買いながら、様子を見てくるつもりである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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