映像から全く緊迫感伝わらず 駆けつけ警護「公開訓練」で武器使用なし

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   安倍政権が南スーダンでのPKO(国連平和維持活動)に参加する自衛隊に新しい任務「駆けつけ警護」を付与する準備を進めるなか、新任務の訓練の模様が24日(2016年10月)、報道陣に初めて公開された。

   駆けつけ警護は国連職員や他国の兵士などが武装勢力に襲われた場合、武器を携行した自衛隊員が助けに行く任務。安全保障関連法で可能になった。

   訓練が行われたのは陸上自衛隊の岩手山演習場(岩手県)。軽装甲機動車と共に小銃を携行した部隊が駆けつけ、暴徒を押し返して建物に残る国連職員を救出する想定で行われた。 訓練では、相手も武器を持たない暴徒のため、隊員が携行した小銃も下向きにしたまま、使用されることはなかった。実戦を想定していないメディア向け訓練ということもあってか、映像からは緊迫感が全く伝わってこなかった。

非公開の武器使用訓練では「私が見た範囲では非常にスムーズ」

   ただ、これに先立って23日に非公開で行われた武器使用の訓練では、視察した稲田朋美防衛相は「今日、私が見た範囲では非常にスムーズというか、しっかり訓練されている様子だった」と話している。

   コメンテーターの龍崎孝「どういう場合に武器を主体的に使うかといことが非常に大事で、今回の訓練でも瞬時の判断でそういう行動をとる準備をしていると思う。しかし、どういう場合に武器を使うか公開してしまうと相手側に情報を与えることになり大事なところは秘匿しておくと考え、見せなかったのだろう」。

   南スーダンの首都ジュバでは現在、大統領派と副大統領派による戦闘がたびたび起きており、7月にはジュバの大規模な戦闘で数百人が死亡、10月中旬の先頭でも60人以上が死亡している。国連の発表では破壊力大きい迫撃砲も使われているという。

   そうしたなか、安保関連法で可能になった駆けつけ警護では携行する武器が拳銃や小銃、機関銃などに限られ自衛隊員の生命を危険にさらす危うさもある。政府は11月20日ごろの南スーダン次期派遣部隊までに新任務を付与するかどうか判断するという。

文   モンブラン
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