SOS見逃した可能性も 逮捕された母親4度も児童相談所へ相談

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   「未然に防ぐことはなかったのでしょうか」。司会の夏目三久が表情を曇らせる。牛乳アレルギーの5歳の長女に牛乳を飲ませて殺害しようとしたとして、千葉県流山市の自称会社員の佐久ちはる容疑者(35)が殺人未遂容疑で逮捕された。今月11日(2016年12月)、小さじほどの量でもアレルギー反応を起こす長女に紙パックの牛乳をストローで飲ませたところ、長女は呼吸困難、血圧低下などの「アナフィラキシーショック」の症状が出て、今も入院中という。佐久は「私が飲ませた。精神状態が不安定だった」と供述している。

児童相談所「虐待の疑いなし」と判断、「予見難しかった」

   佐久は「子育てに不安がある」「子どもを預けたい」と今年4月(2016年)から7月まで4度にわたり児童相談所に相談していた。一度は警察にも「子どもの面倒をみきれない」と訴えていた。警察は「育児放棄のおそれがある」として柏児童相談所に通告したが、相談所は「虐待の疑いなし」と判断した。今になり、「予見が難しかった。対応に不十分な点がなかったか十分検証する必要がある」と釈明している。

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   夏目「SOSを何度も出していたのに、事件を防ぐことができませんでした」

   竹内薫(サイエンス作家)「警察や児童相談所の対応にも限界があるので、例えば、民間のNPOでこうしたSOSに対応するところがありますので、警察からそういうところを紹介することもあってもいいかと思います」

命落とす「アナフィラキシーショック」の怖さ

   「アナフィラキシー」とは、昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成氏によると「アレルギーによって、じんましん、腹痛、嘔吐、呼吸困難などが同時に、しかも急激に起きる状態」で、その中でも血圧や意識レベルが低下するような重篤な症状を「アナフィラキシーショック」という。今井氏は「下手をすれば命を落とす可能性がある」と話す。

   実際、4年前の2012年に年東京都調布市で乳製品にアレルギーのある小学5年の女子児童が給食で粉チーズ入りチヂミを食べて死亡している。「食事は1日3回やってくるので親のストレスは計りしれない」と今井氏は語る。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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