2024年 4月 27日 (土)

「レールガン」研究始めた防衛省 ミサイル無化する新兵器とは?

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   大陸間弾道ミサイルも役に立たなくなる全く新しい兵器の研究を防衛省が進めているという。「レールガン」と呼ばれている新兵器は、北朝鮮のミサイルを槍刀に例えれば種ケ島銃に相当し、戦いを大きく変えるゲームチェンジャーに匹敵するという。玉川徹(テレビ朝日ディレクター)が『そもそも総研』で、その新兵器の威力を探った。

   「レールガン」とは一体どんな兵器なのか。玉川が、航空自衛隊の織田邦男・元航空支援集団司令官や軍事研究家の井上孝司に話を聞いた。

火薬の代わりに大電流使い、アメリカでは実験段階

   この新兵器はアメリカではすでに実験段階に入っており、10年以内に実戦配備される見通しという。簡単に言うと、火薬の代わりに大電流を推進力に使って金属の塊を発射する仕組み。

   大砲の砲身に相当するのが電流を通す2本のレール。レールの間に伝導体に包まれた弾丸を挟み、レールに大電流を流すと磁場が生じ、そのすさまじい推進力で弾丸が飛び出す。

マッハ6の高速で弾丸発射

   ウォールストリートジャーナルによると、米海軍が開発実験中の「レールガン」の弾丸の速さは時速7240キロ(マッハ6)、大型軍艦の主砲(マッハ2)や最新鋭の空対艦ミサイル(マッハ3~5)を上回る。

   とくに「初速がめちゃめちゃ違う。実験では秒速で3~2.7キロ(マッハ8.8~8)で、普通のミサイルが秒速1~1.2キロ(マッハ3)ですから」(織田元司令官)。しかも飛距離が約204キロもあり、いずれは大陸間弾道ミサイルの防御に使えるとみられている。

   さらに日本にとって適しているのはコストパフォーマンス。飛来するミサイルを打ち落とすのに何十億円もかかる迎撃ミサイルに比べ、「レールガン」の弾のコストは1発2万5000ドル(282万円)でミサイルの20分の1~60分の1で済み、「ミサイルが雨あられと飛来する飽和攻撃にも対抗可能」(井上)という。

   では、実用化のめどはいつ頃なのか?織田元司令官は「時間の問題だと思う。アメリカでは搭載艦ができて試験を行っている。実戦配備するのはいつかというフェーズで、MD(ミサイルディフェンス)として使うのは10年以内だろう」と見る。

   高木美保(タレント)が「究極の抑止力になるんですかね」と疑問を呈したが、防衛省によると、防衛装備庁が主体になって研究を進めており、第3次補正予算案に10億円が計上されているという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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