二つの堤防の間に住宅再建した私たち、どうなるの? 宮城県の住民が悲鳴

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   東北大震災から6年が経過しようとしている。復興が進む宮城県で、なぜか海側の堤防と内陸にかさ上げされた道路の間に住宅群が取り残され、住民らが悲鳴を上げている。「なぜそんなことが起きたのか」と笠井信輔アナが現地から伝えた。

   この二重の堤防が計画されたのは、大津波で町がのみ込まれた宮城県の亘理町と南側に隣接する山元町。海側とさらに内陸側に高さ5メートル、幅11.5メートルのかさ上げ道路(県道)の堤防を築き、津波が乗り越えてもかさ上げ道路で食い止められると計画された。

   ところが、亘理町ではかさ上げ道路がほぼ完成しつつある中で、人が住めないはずの二つの堤防の間に14~15戸の住宅が取り残されてしまった。

   困惑する住民は「ここは住んでもいいというから1500万円かけてリフォームした。それが5年も経って何の前触れもなく、かさ上げ道路を通すのでここは住む土地ではないと言われた」と不満をぶちまける。中には震災前に建てた家のローン、被災した家の修繕ローンがあり、さらに新しい街への移転にローンでは生活できないと嘆く住民もいるという。

ルート変更求める住民

   しかも、かさ上げ道路の工事がこれから始まる山元町でも、18件の住宅が海側の堤防とかさ上げ道路の間に取り残された形になっている。住民はかさ上げ道路のルート変更を訴えているが、その可能性は少ないようだ。

津波来たらどうなる?

   また亘理町では取り残された住宅のリフォーム代などは町が負担することを決めたが、山元町ではそうして話し合いすら行われていないという。

   笠井は「あそこに人が住んでいます。再び津波が来たらあの家はどうなってしまうんですかね」と心配する。

   一方、スタジオの小倉キャスターは「以前に訪れた陸前高田でも、全く住民の説明のないまま盛り土の工事が始まったと訴えがあった。行政と住民の間の話し合いがきちっとされないケースが、一番後になって問題になりますね」と行政の手順の悪さに呆れた。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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