2024年 5月 3日 (金)

ノンフィクション作家が代弁した籠池氏主張のうそ寒さ 現職閣僚の関与ほのめかすが、具体性なし

籠池氏の弁護士辞任

   記者から確認を求められた財務省は、これを真っ向から否定。さらに、籠池氏の弁護士が、そうした電話を取り次いだことはない、と否定した上、代理人を辞任したと発表した。どういうことだ?

   さらに菅野氏は、籠池氏が「現職閣僚」と金銭の授受があった、と話した。ただし、金は閣僚から籠池氏に渡されたもので、小学校の建設費用に充てられたという。これまた奇妙な話だ。

   しかし菅野氏は、名前を明かさず、「これまで(この事件に関して)名前が出たことがない人」と思わせぶり。記者から「国会議員?」「誰もが知っている?」「大臣経験者?」「与党?」「現職閣僚?」に、「そうですね」を連発した。

   「具体的な金額は?」「そんなに大きくはないけど、小さくもない」「数百万円?」「まあそんなところです」。金の授受は、人を介して行われてという。贈収賄でないのなら、なんで名前、金額を隠す必要がある?

   一方、発言が誤っていたと謝罪した稲田朋美・防衛相は、この日も参院予算委で追及を受けたが、「籠池氏とは10年、関係を絶っている」「2年前のことは、大勢の中で覚えていない」で通した。籠池夫人の発言が伝えられると、「奥様らしい......」という言葉が出て、すかさず「知ってるんじゃないか」とヤジが飛んだ。

   稲田氏は籠池氏と関係を断った理由として「10年ほど前、失礼なことがあって」といっていた。菅野氏によると、籠池氏が最高裁まで行きたかった訴訟で、代理人だった稲田氏らが高裁で止めた。これに籠池氏が送ったファクスだったのではないかという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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