<LEADERSⅡ(リーダーズ2)>(TBS系)
企業ドラマの鏡!国産自動車を普及させた熱い男たち

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   「日本車の未来は『俺たち』が創る。」――2014年3月に、二夜連続で放送されたスペシャルドラマ「LEADERS(リーダーズ)」のアナザーストーリー。トヨタ自動車創業者である豊田喜一郎をモデルに、国産自動車の誕生に人生を賭ける人々を描いた前作と同じ時代を、新たな視点から描く。脚本・八津弘幸、演出・福澤克雄。

   熱いドラマだった。出演者たちの熱演ぶりもハンパなく、見ているこちらも自然と力が入る。スマホ片手にながら見するつもりだが、とんでもなかった。気がつけばテーブルにスマホを置いてドラマに集中していたほど。それだけ迫力のあるドラマだった。

   主人公・愛知佐一郎を演じるのは、前回と同じく佐藤浩市。前回が国産自動車誕生までのモノづくりの話なら、今回は、モノづくりにプラスし、販売にスポットを当てている。その中心にいるのが、日の出モータースの支配人・山崎亘を演じる内野聖陽だ。GM車販売店だったが、国産自動車を日本に普及させるという愛知の理想に共感し、愛知自動車の販売店になる。こちらもまた熱い男だった。

佐藤浩市と内野聖陽の熱演、神がかりレベル大泉洋の名演

   佐藤浩市と内野聖陽、2人の名優に引っ張られるように、ほかの出演者たちも熱い演技で応え、総じて、芝居のレベルが高くなったのではないだろうか。当初、ライバル関係にあった若草自動車の販売部門リーダー菊間武二郎を演じた大泉洋など、こんなに巧かったかと驚くほど。大河ドラマ「真田丸」でもよかったが、それ以上の神がかりレベル。内野の部下を演じた東出昌大も健闘賞をあげたいくらい。さらに、なにかと絡んできては、国産車を小馬鹿にする外車専門販売店「酒田ガレージ」の社長・酒田健太郎を演じた郷ひろみがヒールに徹していて、嫌味な人間を実に巧く演じていた。忘れてならないのが、金属プレスの加工を手掛ける大島商会社長・大島磯吉を演じた山崎努。山崎が画面に現れるだけで、空気がピシッと引き締まる。その緊張感たるや!

   2時間半があっという間。駆け足で進んでいくようなところもあり、どうせなら、初回と同じく、2夜連続で放送するか、もしくは、連ドラにしてもよかったのではないかと思う。本来、企業ドラマというのはこういうもので、モデルとなった企業が上がらなくては意味がない。朝ドラ「べっぴんさん」のファミリアなど、本当にお気の毒でならない。

   トヨタで働く人たちがこれを見れば、士気の高まること間違いなし。さらに視聴者の購買意欲がそそられると万々歳なんだろうけど......。

   THE男のドラマという感じだが、第3弾はそんな夫たちを支えた女性側の視点から描くという手もあるのでは?(3月26日よる9時~)

くろうさぎ

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