2024年 4月 27日 (土)

超早期がん見つける「アミノインデックス検査」採血だけでがんの種類も判別

   日本人の2人に一人がかかるがんも、早期発見すれば胃がんなら94・9%、乳がんなら98・7%が5年以上生存するまでに医療レベルは上がっているのだが、そのためのがん検診は「面倒くさい」「がんとわかるのが怖い」などとまだまだ受診率は低い。

   古野晶子アナ「どうですか、みなさん受けてらっしゃいますか」

   ゲストの玉ちゃん(タレント)「2週間前に逆流性食道炎といわれまして、2週間ほど薬を飲んで、良くならなかったらがんの疑いがあるそうなんです。この木曜日に胃カメラ飲むんです」

   最近はさまざまながん検診法が開発されていて、尿、唾液、血液で分かるようになってきた。九州大学は線虫ががん患者の尿に寄っていく生態に注目して実用化を進めている。慶應大と東京医科大は唾液の代謝物でがんがわかるのではないかと研究中だ。「なかでも、6年前から実用化されているのが血液で判定するアミノインデックス検査です。すでに1200か所の医療機関で受けることができます」と古野アナが力を込める。どんな検査なのか。

検査料金は2万数千円

   血液を分析するだけでなぜがんがわかるのか。三井記念病院総合健診センターの山門實特任顧問はこう説明する。「がんが発生すると血液中のアミノ酸の濃度に変化が起こります。これをキャッチしてがんを発見しようというのがアミノインデックス検査です。検査するアミノ酸は20種類あって、がんによって増えるアミノ酸、減るアミノ酸が違います。どのアミノ酸が増減しているかでがんの種類もわかります」

   いまのところ、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がんのほか、男性なら前立腺がん、女性なら乳がん、子宮がん、卵巣がんが対象だ。検査結果はがんの可能性が低いランクAから高いランクCで判別され、Cなら精密検査を受ける。検査は血液を試験管1本分取るだけで30分ほどで終わり、結果は2週間後にわかる。費用は「あさイチ」に登場したケースでは2万4000円だったが、調べてみると、検査するがんの種類数によって1~3万円のようだ。

   最後にがん検診の第一人者、国立がん研究センター検診研究部の斉藤博部長ががん検診に対する"正しい知識"を解説した。「がんを氷山に例えるなら、水面上にあるのが症状のある進行がん、水面下は症状のない早期がんということになります。検診は水面上に浮上する前に発見し、命を助けるということです。死亡するリスクを下げることはできますが、100%ではありません。ですから、検査で異常なしといわれていても、異常を感じたら必ず病院へ行ってください」

   がん検診でがんが見つかったら「ラッキー」と考える時代になってきた。

                         

カズキ

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