2024年 5月 5日 (日)

<フランケンシュタインの恋>(日本テレビ系)
綾野剛演じる心優しい怪物がチャーミング 人間の女の子に胸キュン

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   居酒屋で男たちに無理やり酒を飲まされ、酔いつぶれた女子大生。車でどこかに連れ去らわれる途中で、何者かに助けられ、気が付いた時にはバス亭にいた。彼女は大学で菌類を研究しており、その際、見つけた珍しいキノコを探しに再び森の中へ......。そこで、出会った男は、「僕は人間じゃないんだ」と言い、森の奥へ帰っていくが、興味をもった彼女はその男の後をついていき、とうとう家にまで入り込む。そこで、自分は父である科学博士・深志研太郎によって生み出された不老不死の命をもつ怪物であり、120年間、誰とも合わず、森の奥でひっそりと生きてきたなどと、男に秘密を打ち明けられるが、一緒に森から出ようと男を連れ出し......。

   脚本は「悪夢ちゃん」(日本テレビ)「精霊の守り人」(NHK総合)の大森寿美男。メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」をモチーフにした、怪物と人間の女の子とのせつないラブストーリーだ。

   主演は綾野剛。綾野の演じる心優しい怪物が無垢でその仕草や表情がなんともチャーミング。拾ったラジオを聞き、好きなコーナー「天草に訊け!」のテーマソングを楽しそうに歌うところ、森から自転車に乗って、そのまま街へ「おーー」と絶叫しながら降りていくところ、とにかく可愛い。そんな怪物を街に連れ出す女子大生・津軽継実を演じるのは二階堂ふみ。彼女を科学者のタマゴにすることで、怪物を恐れることなく、むしろ、真実を知りたいと興味をもっても不自然ではない状況を作ったところがうまい。

   継実の家で、お風呂に入るよう促され、入浴シーンのおまけつき。脱いだらどんなに凄いかと思ったら、普通に色白細マッチョの体で、この場面は綾野剛ファンへのサービスショット以外のなにものでもないな、と。いかにもマジックで描いたような傷がつけられていたが、どうせ見せるなら、もっと本格的な傷メイクを見せて貰わないと......。お湯に浸かると耳の後ろからキノコが生えてくるのも滑稽。ついでながら長年お風呂に入っていないはずなのに、お湯がキレイなままというのもいただけない。

   もっとも、そんなふうにアラを探せば、きりがない。怪物の衣装がボロボロというよりはあきらかにデザイナーの手によるものだし、いろは坂のような坂を自転車で疾走し、商店街に辿りついた怪物に、歩いてどうやって追いついたんだ、とか、ラジオでしか聴いていないはずなのに、天草のポスターを見て、すぐに「あまくさ」と認知するところなど、結構あったが、そういうのには目をつぶって、この世界観を楽しもうと思う。

感情がたかぶると身体に異変

   初回では、怪物に深志研という名が与えられ、継実の大学の先輩・稲葉(柳楽優弥)の実家で住み込みの大工になるが、稲葉と継実が仲良く話し、継実が後ろから抱きしめられる姿を見て、体に異変が起こり、その手で、継実の姉に触れ、姉が倒れてしまうところで終わった。無垢な怪物は愛を知るとともに嫉妬も知ってしまう。感情が高ぶると身体に異変をきたすようで、その秘密は次回以降明かされていくはず。

   エンディング、「僕は人間ではないんですーー」で始まるRADWIMPS「棒人間」がドラマの世界観にぴったり。ドラマの余韻をじっくりと味あわせてくれる。  警察・探偵モノが多い今期の中で、やっぱりドラマは恋愛に限るという人にはおススメの今期№1胸キュンドラマの予感。(毎週日曜 よる10時30分~)

                    

くろうさぎ

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