なぜ籠池氏は交渉データを小出しにするのか!? 昭恵夫人の関与が再び明らかに

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   森友学園をめぐる国有地の格安売却問題で、安倍首相の昭恵夫人の関与が再び浮かび上がってきた。しかし、なぜ核心部分が小出しに出されるのか、森全体を眺めると疑念も出てくる。

   森友学園の籠池泰典前理事長が28日(2017年4月)、民進党のヒヤリングに応じた席で、国有地の売却をめぐり財務省担当者との面会の際に録音した音声データについて説明した。

   その中で籠池前理事長は、約3年半にわたる財務省との交渉の経緯をその都度、昭恵夫人に報告していたと発言。さらに昭恵夫人への報告を財務省側にも伝えていたとし、そのことがあって「突然、財務省が態度を変えて前向きになってくれた」との見解を明らかにした。

   籠池前理事長が小学校建設用地の定期借地権契約を財務省と締結し、工事を始めたのは2015年5月。その年の9月には早くも昭恵夫人が小学校の名誉校長に就任している。

   ところが翌2016年3月11日に定期借地契約を締結した土地の地下から大量のゴミが見つかったことを籠池前理事長が知り、4日後の3月15日に財務省の担当者と面会、音声データはその時、籠池氏側が録音した。その音声データの一部によると次のようなものだった。

「貸し付けが特別」と音声データに

   籠池前理事長「山のように土が埋もれている全体、そこにはビニール、革靴、長靴がう~うとあるわけですよ。こんなんで小学生のですね、安心・安全をした教育ができますか? できないじゃないですか」

   財務省タムラ(田村嘉啓・財務省国有財産管理室長とみられる)「これはちゃんと検討しますので」、「貸し付けをするっていうことが特別だったものですから」

   籠池前理事長「それは感謝します」

   この財務省との面会の9日後に森友学園は土地の購入を申し入れ、8億円以上が値引きされて1億3400万円の金額で売買契約が成立した。

   この音声データをもとに28日の民進党のヒヤリングで籠池前理事長は次のように説明した。

   「当時の財務省担当者に交渉経緯を昭恵夫人に報告していることをお伝えしていました。それまで定借契約に難色を示していた財務省が平成26年(2014年)夏ごろ突然定借への契約に前向きになってくれました。なぜ財務省が突然態度を変えてくれたのか。あの録音データの中でタムラ室長が言う特例というのはこのこと(昭恵夫人の存在)を指していたのではないかと考えています」

刑事事件への対抗の意図か

   読売新聞特別編集委員の橋本五郎は「今の時期に昭恵夫人の関与を臭わせる。具体的なんのあれもないが、どうしてなのかと思うと私は、刑事事件に発展する可能性もあるなかで逆に刑事事件の流れを何とかしたいと思っている意図もあるのではないか」と籠池前理事長側を訝る。

   財務省、大阪府などと籠池氏側との個々の交渉や面会、昭恵夫人とのやり取りを見ると、忖度や関与が浮かび上がってくるが、一方で籠池氏側が財務省との面会経緯を録音するのも意図的なものを感じるし、小出しに出すのも違和感がある。

文   モンブラン
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