2024年 4月 27日 (土)

なぜ売れてる?『うんこ漢字ドリル』実はみんなあの話が大好き

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   わが家には17歳のモエという老犬がいる。目はだいぶ見えなくなっている。耳はほとんど聞こえない。おまけに認知症がかなり進んでいる。だが食欲だけは衰えない。食事時になると、私の横にベッタリ座って、何かよこせとうるさい。キャベツが好きで、誕生日には丸ごと与えるが、ほとんど残さない。食べていなければ寝ている。

   最近困るのは、足の踏ん張りがきかないから、真後ろにばたりと倒れる。それと同時にうんちを漏らすのである。食事時でも、部屋のあちこちで滑ったり倒れたりする。あちこちにコンモリとうんちの小山ができる。そのたびに食事を中断してふき取るのだ。さほど匂いがしないので助かっているが。

   彼女が、オマエももう少ししたらこうなるのよと教えてくれているのだと思うと愛おしい。まだ長生きしてもらいたいと思う。これはペットロスの歌。

   椅子を見る いつでも不在 肘掛けに 鼻面のせる 犬を欲しけり(佐藤南壬子)

   ところで、ちんぽの次はうんちだそうだ。『うんこ漢字ドリル』(文響社)という小学生向け教材が5刷り84万部だと週刊新潮が報じている。小学校で習う漢字は1006字だそうだ。一つ一つに書き順などの解説文を添えて読み書きを学べるそうだが、すべての例文に「うんこ」の3文字が入っているのだ。例えば、「ぼくは、六月になるまでうんこをしないぞ」「田んぼのどまん中でうんこをひろった」「大学生が、うんこを□小コピーしている」「うんこで前が見えないので、一度車から□りる」

   小学校低学年の男子はおしりとかうんこという言葉が大好き。一方で母親はうんこを忌み嫌うので、子供はますます興味を持つそうだ。教育評論家の尾木直樹は「自分の体から異物が出てくることの意外性に、子供は反応するわけです」。評論家の唐沢俊一によると、フロイトは性的感覚が目覚める2~4歳ぐらいの幼児期を「肛門期」と名付け、排せつ時に味わう快感は大人になって味わうセックスの前兆ととらえたそうだし、『東海道中膝栗毛』の原典にはセックスやスカトロの話が出てくる。これは堅苦しい武家社会に対する庶民の反骨心の表れだそうだ。

   アニメに「うんこさん」、映画にも「東京うんこ」というのがあるそうだ。永六輔はうんこの話が好きだった。こんなものいらないと思っても、1日1回はしゃがまなくてはならない。うんことちんぽ、どちらが・・・いや、やめておこう。今年の出版界はこの二つが引っ張っていくのかもしれない。

舛添乱費の置き土産「20億円クルーザー」都議選を前に頭が痛い小池知事

   最近、やや注目度が落ちてきた小池都知事だが、都議選ではマドンナを大勢立てて、都民ファースト党を第一党にしようと画策していると週刊文春が報じている。だが、希望の塾の塾生から候補者が選ばれると思ったら、「実際には学歴が高く見栄えの良い女性か、他の政党から離脱して選挙に受かりたいだけの人が選ばれていました」と嫌気がさし、小池の宿敵・ドン内田茂の後継として千代田区から出馬する中村彩が言う通り、元女子アナ、東大卒の公認会計士、レゲエ歌手などなどだ。

   小池の党は50議席に迫るが、自民も42議席ぐらいで踏ん張りそうだと、政治部デスクが解説している。しかし、最近の小池には疲れが見え、豊洲移転問題にみられるように、決断ができなくなっている。都議会で第一党の座を得たとして、何をやりたいのかが見えてこない。

   そこへ週刊ポストが小池知事と超豪華クルーザー問題を報じた。クルーザーはVIP接待用で20億円もするというのである。計画されたのは舛添要一知事時代。来客を迎えるのに民間の施設では格が下がると、五輪に合わせて浜離宮庭園に約40億円かけて「延遼館」(明治期の迎賓館)を再建することを決定し、来賓をそこまで送迎するためクルーザー建設計画が持ち上がったという。

   小池知事になってから五輪予算に大ナタが振るわれ、「延遼館」は凍結されたが、クルーザーは計画通りに続行されたというのだ。都政を監視する「行政110番」主催者の後藤雄一元都議は、税金の無駄遣いの典型だと批判する。豊洲や五輪施設については細かいコストまで開示しているのに、このクルーザーに関しては一言も触れないのが不可解だという。この豪華クルーザー建設も都議選のテーマにしたらいい。私はもちろん反対だ。

トランプは本気「金正恩斬首計画」ピンポイント空爆か内部暗殺

   週刊現代の物騒な記事を紹介しよう。アメリカは「金正恩斬首計画」はとっくに練り終わっていて、トランプ大統領がゴーサインを出せば、議会の承認なしでいつでも実行できる状態にあるというのである。

   「トランプ政権が、4月上旬に開いたNSC(国家安全保障会議)で示された『有力プラン』は、以下の2つの作戦です」(クリントン大統領時代に米CIA長官を務めたシェームズ・ウールジー)

   1つは空爆による暗殺。2つ目は北朝鮮内部の協力者に暗殺させる方法だという。内部協力者に暗殺させる方法は、金正日時代に数回実行されているというのだ。2004年4月、北朝鮮と中国の国境の街・龍川の駅で突如大爆発が起き、150人以上が巻き込まれたが、これはこの駅を通るはずだった金正日専用列車を狙い、爆破させるものだった。事前に中国側がこの計画を察知し、列車の通過を早め、予定時刻にダミー列車を走らせたため金は無事だったという。

   この斬首計画、金正恩は「即時にせん滅攻撃を加え、核戦争には核攻撃で応じる」といっているから、全面核戦争になる恐れがある。そうなれば、韓国や日本は大きな被害を受けることは間違いない。

山口組「三つ巴抗争」の裏側・・・アサヒ芸能やっぱり読み応え

   ところで、山口組が再び分裂した。若手を中心に「任侠団体 山口組」(約60団体が加盟)が結成され、代表には神戸山口組の「秘密兵器」といわれた織田絆誠(よしのり)若頭代行が座った。

   週刊現代でノンフィクション作家の溝口敦が彼へのインタビューに成功している。織田は、分裂した神戸山口組が本家を批判していたのは、多額の上納金、出身団体・弘道会へのひいき、人の進言や諫言を聞かないなどだったが、結局、神戸も同じになってしまった。だから新しい集団を組織し、フラットなものにするといっている。

   「大きな船のすぐ横に、若手中堅が中心となった救命ボート的な船を置くことによって、二つの船から乗り移ってもらう。今、早急にできることはこれしかないと判断しました」(織田代表)

   織田が尊敬するのは山口組三代目・田岡一雄親分だけ。任侠団体とつけたのは、最終目標を「脱反社」だからで、不良外人や半ぐれたちを指導して、アウトローであっても、男らしい生き方を教えてやりたいそうである。

   この動きを他はどう見るのか。週刊新潮で六代目山口組の直系組長がこう話す。「山口組としては笑て見てるだけ。世間の方かて笑てますよ。彼らはウチとケンカするなんて全然考えてへん。戻りたい気持ちはあるんやろうけどな」

   本家の余裕か。もし「任侠団体 山口組」が戻りたいとなったらどうするのか。「そら、戦国時代と一緒ですよ。裏切っておきながら、自分の身分を保障せいと来るんやったら、誰ぞそこそこのもん殺して、やな、自分はこうですよっていう姿を見せんと」

   この組長が憤慨しているのは、新団体の池田真鍋組組長らの背広にプラチナ製の金バッジが輝いていたことだという。「山口組のプラチナの金バッジ、親分からもうたバッジいうんは、そんな簡単なもんやないですよ。血ぃ流し、苦労して、さらに運がなかったらもらえへんのです。あれを掴むためにワシら人生かけてきた。それをあんなやつらが・・・」

   たしかに、山口組の金バッジはカネを出したからもらえるものではない。それをそこいらの会員証みたいにばら撒きやがってという怒りは本物だろう。

   アサヒ芸能は今週から大滝雄裕編集長から鶴良平編集長に代わった。大滝さん、ご苦労様。ヤクザに強いアサヒ芸能はやはり読みごたえがある。なかでも、元マル暴刑事・門脇浩の「拭いきれない偽装離脱説」が面白い。根拠は、織田代表というのは神戸山口組の井上組長を裏切るような人間ではない。「義理堅い」井上組長一筋できた人間。また、六代目山口組の裏工作があったといわれるが、そんなことで織田代表は動く人間ではない。神戸の別動隊ではないかと必死に情報を集めているという。どちらにしても「任侠団体山口組」の動きは注目である。

山下智久&石原さとみ「半同棲」月9キスシーンが交際きっかけ

   ここで軟らかい話を1本。フライデーの「山下智久&石原さとみ『半同棲生活』撮った!」。山下はともかく、石原さとみは今一番いい。<4月下旬のある日のこと。石原さとみ(30)の自宅マンション裏口に、所属事務所の送迎車が停まった。時間は夕方6時過ぎ。これから仕事なのだろう。と、ほぼ同時に『迎車』のタクシーが登場。送迎車の後ろにつけた。

   送迎車は石原をピックアップすると、すぐに発進。後を追うようにして、マンションから出てきた男がタクシーに乗り込み、発車した。タクシーの後部座席には、シートにもたれながら、スマホをイジる山下智久(32)の姿があった。その後、タクシーは山下の自宅へ―。

   山下は現在、連ドラ「ボク、運命の人です。」(日本テレビ系)に出演中。次クールのフジ月9「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」新シリーズへの出演も決まっている。とにかく忙しいはずなのだが・・・現在、山下はガッツリ、石原と一緒に過ごしているのだった。たまのオフなら、この熱量も理解できよう。だが、翌日もその次の日も、山Pは石原宅で密会を重ねていた。

   「山Pと石原は15年にフジの月9で共演。最終回の長く、甘いキスシーンが『キュンキュンする』『こんなんされたら惚れてまうやろ!』と話題になりました。で、実際に恋仲になったんですが、それはドラマが終わってしばらくたってから。ここ1年くらいのはずです」(中堅スタイリスト)

   4月9日の山下の誕生日には、原宿駅近くで誕生日デートをしたと報じられている。その直後から、二人の密会場所が山下宅から石原宅に変わったところを見ると、マスコミの目を気にしたのだろう。

   通い愛が終わるどころか、「時間が許す限り一緒に過ごす」という、半同棲状態へ二人の仲は進化した。次の段階、すなわち結婚への発展に障害は、いまのところ見当たらない>(FRIDAY5月11日 7:30配信より)

   付け加えるところはなにもない。

日本に「三権分立」なし!元最高裁長官「司法は行政の一部です」

   週刊現代によると、巨象・三菱重工が東芝のようになってきているという。それは、去年、17年3月期には営業利益3500億円を確保するといっていたのに、4月26日、東京証券取引所が運営する情報伝達システム上に三菱をめぐる情報が映し出され、「火力事業の売上高の減少」「商船のコスト悪化」「MRJ(三菱が開発している国産ジェット旅客機)の開発費増加」などの損失イベントが次々に起きているために、営業利益が従来予想を下回る1500億円程度になりそうだという見通しに、衝撃が走ったというのである。

   なかでも象徴的なのが、半世紀ぶりの国産旅客機と期待されたMRJが、08年の開発開始から5度も納入延期し、「飛ばないジェット機」と化しているそうだ。大株主の三菱UFJフィナンシャル・グループは、三菱重工の保有株数を大きく減らしてきているともいわれる。

   売却できる資産もあり、財務的な余裕もあるが、本業で稼ぐ力が低下している可能性があり、ここ1年が重工にとって収益改善の正念場になると見る向きがある。どこもえらいこっちゃ。

   お次も週刊現代。先日、岩瀬達也が裁判官の内幕に迫る連載を始めたと書いたが、2回目は原発の差し止め判決を出した裁判官と、原発再稼働を認めた裁判官がそれぞれどのような人生をたどっているかを追っている。

   福島第一原発事故以降、全国の裁判所に提訴された再稼働差し止めの訴訟は35件ある。そのうち住民側が勝訴したのは3件、電力会社側に軍配が上がったのは5件。判決の分かれ目は、福島の事故以後、新たな政府機関として設立された原子力規制委員会の「新規制基準」への裁判官の評価の違いだと岩瀬はいう。

   15年4月に、福井地裁の樋口英明裁判長(64)は「新基準は緩やか過ぎて、これに適合しても安全性は確保されない」と高浜原発の運転差し止めの仮処分を認めた。樋口は14年にも大飯原発の運転差し止めを命じている。しかし、樋口はその後、名古屋家裁に飛ばされ、後任の林潤裁判長は「樋口判決」を取り消してしまった。

   高浜原発の差し止めの仮処分を決定したのは大津地裁の山本善彦裁判長。だが、二審に相当する抗告審で、大阪高裁の山下郁夫裁判長はあっさりとこれを破棄した。ともに最高裁事務総局にいた経験を持つトップエリートである。トップエリートということは、上の顔色をうかがって判断を下すヒラメ裁判官だということだ。

   第11代最高裁長官で「ミスター司法行政」という異名をとった矢口洪一はこういっている。「三権分立は、立法・司法・行政ではなくて、立法・裁判・行政なんです。司法は行政の一部ということです」

   岩瀬は<要するに、裁判部門は独立していても、裁判所を運営する司法行政部門は、『行政の一部』として、政府と一体であらねばならないと言っているのだ>と書いている。とくに安倍一強政権では、立法以外はないといっていい。これが民主主義を謳っている国のあり方だろうか。絶対に違う。早く何とかしようではないか。

森友代理人・菅野完が語った「騒動の核心」教育勅語教育を礼讃した安倍夫妻

   国会では、新たな籠池森友学園元理事長の証言で、安倍の妻・昭恵を喚問せよという声が日増しに強くなってきているが、安倍首相は拒否し続けている。週刊朝日で、今は籠池の代理人のようになっている著述家の菅野完が、この問題の核心は、「子供たちに教育勅語を教えている教育者を、首相が『素晴らしい』と讃える。ファーストレディの昭恵氏は、そうした教育を目の前で見た上で、名誉校長に就任した。私はこのこと自体が、一番の問題だと感じます。メディアや野党には、こうした点をもっと愚直に攻めてほしい」と語っている。

   神戸学院大学法学部・上脇博之教授もこういう。「昭恵氏は行政の長である内閣総理大臣の夫人の立場で、民間の学校の名誉校長に決して就いてはならなかった。これから学校を作ろうとしている場合は、特に問題です。どうしたって設置者の森友側と一体化してしまい利益相反します。単なる名義貸しではないことは、(塚本)幼稚園で3回も講演していることからも明らかです。名実ともに森友側の人間として、官庁や自治体に政治力が発揮された」

   松井一郎大阪府知事もきちんとした説明をすべきこというまでもない。<大阪市の学校法人『森友学園』への国有地売却問題を巡り、財務省の佐川宣寿理財局長は8日の衆院予算委員会で、籠池泰典・前学園理事長が公表した同省との交渉に関する録音データについて「(担当者に)確認させたところ、当日のやり取りを記録したものと思われる」と述べ、データは本物だとの認識を示した>(毎日新聞5月8日付)

   安倍首相よ、もうここまで来たら、腹を据えて妻を説得し、証人喚問に応じさせるべきである。

世界最高齢イタリア女性の食生活「生卵2個、調理卵を1個、生ひき肉、赤ワイン」」

   最後に週刊文春の「百年生きる究極の長寿食」。世界最高齢のイタリア女性(117歳)が亡くなったが、彼女は毎日生卵2個、調理した卵を1個食べていたという。それ以外では、朝食にビスケットと牛乳か水、昼食は小さめのパスタを入れたスープと生のひき肉、夜は牛乳だけ。果物は主にバナナ。一昨年までは赤のグラスワインを半分、毎日飲んでいたという。野菜などは食べていないそうだ。

   ここから何が引き出せるのか。人間長生きする人は何を食べても長生きするということではないのか。料理研究家・土井善晴の「一汁一菜でよいという提案」(グラフィック社)が売れている。読んだが、目新しいことはない。要は、日本古来の味噌汁とごはん、それに香の物か少しの野菜、それを基本にしなさいということだ。暴飲暴食がいいはずがない。わかっちゃいるけど、だね。

【蛇足】2010年に米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ザ・コーヴ」に真っ向から反論した太地町のイルカ漁ドキュメンタリー「Behid"THE COVE"」(監督八木景子)が、動画配信サービスの最大手「Netflix」で全世界に配信されている。日本でも字幕付きで見ることができる。

【蛇足2】今週はヴィクトリアマイル。先週のNHKマイルは難解だったが、今週はミッキークイーンで固い。相手が難解だが○はクイーンズリング、▲はウキヨノカゼ。△はアドマイヤリード、ジュールポレール、スマートレイアー、ルージュバックにする。GOOD LUCK!

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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