同じ金をぐるぐる回す密輸出入で莫大な利益 消費税がかすめ取られる!

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   いま金の密輸が急増し、摘発数は過去最多の年間300件近くに上るそうだ。金塊やその買い付け資金をめぐる事件も跡を絶たないという。

   「なぜいま、金の密輸が増えているのか」(番組ナレーション)

   日本の法律では、外国から国内に持ち込む金塊は税関に申告し、消費税8%分を支払わなければいけない。しかし、これを申告せずに持ち込めば、貴金属店では消費税分を含んだ金額で売却できるため、8%の利益が上がるそうだ。これにより、「私たちの税金がかすめとられている」(武田真一キャスター)という。

   密輸犯は日本人が大半で、「半グレ集団が中心」(金の密輸組織を取材している作家の溝口敦さん)だという。一般市民を「小遣い稼ぎができる」と誘って、金の運び役にすることもあるそうだ。

   さらには、単なる密輸だけでなく、同じ金を繰り返し輸出入させる手口で、際限なく消費税分をかすめ取る「錬金術」を実践する組織もあるという。これは、組織と貴金属店の「暗黙の了解」による協力関係によって成り立つもので、貴金属店に売却された金を、いったん海外に輸出する。金を輸出するときには消費税分の8%が還付される仕組みがあり、同じ金を何度も輸出入させるたびに、8%の利益が転がりこむという。

   「(1年間の売却量は、延べ)1トン」
「同じ金がグルグル回っているだけ。淡々と同じことを繰り返すだけで、簡単なんですよ。誰が損害を受けるのかというと、国が大きな損害になる」(密輸組織の関係者)

処罰が甘い日本

   また海外組織も日本への密輸に目を付けており、韓国の組織も多くの金塊を密輸しているそうだ。日本同様、「観光ついでのアルバイト」などとして、一般市民から運び役を募っているという。

   「組織にとって、日本は密輸天国だ」(韓国の密輸組織の元幹部 )

   日本の税関のチェックが甘く、処罰も比較的、ゆるいそうだ。韓国では金の密輸は、密輸分の金は必ず没収され、罰金も最大で1億円なのに対して、日本では金が没収されるとは限らず、罰金も最大1000万円にとどまるという。

*クローズアップ現代+(2017年5月23日放送「金塊 闇の"錬金術"~私たちの税金が奪われる~

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