2024年 5月 3日 (金)

迷走!市場移転 小池知事は都議選までに判断下せるか?

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知事には結論出す責任

   武田真一キャスター「検証部分は評価できるが、まだ結論を出していないということですか」

   北川氏は「結論を出す責任は逃れられない」という。NHK都庁キャップの津武圭介記者は「走りながら考えるのが小池知事のやり方だから、方向性を簡単には示せない。一方で都庁組織としっくりいかなかったのも事実」と話す。しっくり仲良くすればいいというものではないが、行政組織の機能を十分に発揮させるのも知事の仕事だろう。

   今年1月、専門家会議が築地の地下から有害物質を検出すると、安全への見解が知事とブレーンであったはずの専門家会議で食い違いを見せ始めた。小池知事は「築地の安全は長年、確保されていて、都民の信頼をもらえている」と、豊洲とはちがうとの立場をとった。これが自民党から「矛盾」「ダブルスタンダード」と攻撃されている。

   NHKが4月に行った世論調査では、「豊洲に速やかに移転すべきだ」は22%、「移転すべきではない」が10%、「慎重に判断」が57%だった。小池知事は「検証すべきところは一つずつ検証しながらスピード感を持って対応したい」と語る。

   北川氏は「具体性を付加していかないと。7月の都議選までには方向を示して都民の審判を仰ぐ。それが安心感につながり、この判断によってうまく回ることを期待したい」という。

   小池知事は移転判断が都議選の前か後かを明言していない。津武記者は「いつ判断するかの時期も焦点になる」と解説する。

   武田真一キャスター「この問題は一度決めたことをくつがえすのがいかに難しいかを示すとともに地方自治のあり方を問うともいえますね」

   混迷が深まる中で、豊洲汚染という「負の遺産」を都政に残した石原元知事や浜渦元副知事らの責任も忘れてはいけない。それも地方自治を問うことの一つだ。都議会のあり方や各党の姿勢と行動も検証しなければ。さまざまな課題が今もある。

クローズアップ現代+(2017年5月29日放送「豊洲か?築地か? 小池都政・判断の行方は」)

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