困ったもんだよ自信持ち過ぎテレビマン!自己流押し通し現場は混乱

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   「仕事の能力に自信がありますか」と聞かれ、一応は私なんてとんでもないと謙遜してみせるものの、自分の胸に聞いてみると、これまで築き上げてきた誇りがチョロチョロと見え隠れしてきます。この自分の誇り、ゴキブリに似ていませんか。通常は姿を見せない点で似ています。そして、消し去ろうと思ってもしぶとく、フっと忘れた頃に姿を現す手ごわい相手として共通しています。

   強い殺傷能力を持った薬をふきかけても、それに対応できる力が着いてなかなか消滅させることはできない。ほらね、年齢を重ねるうちに鎧を自然と身に着けた己の姿のようではないですか。

自尊心と長年の経験に凝り固まり

   自尊心って、ほんとにやっかいな存在です。ある深夜、仕事終わりにヘットヘトになってタクシーで帰宅したときのこと、どうにも運転手さんのドライブテクニックが荒くて、気分が悪くなってしまったことがありました。急なブレーキでガクンっと前のめり。急発進されてガクンっと後ろにのけぞり。これが何度も続くもんだから、こちらもドアの手すりや助手席の後ろについている手すりをもって身構えないといけません。

   しんどかったなあ。これでお商売しているなら、もうすこし考えてくれませんか。運転手さんの自尊心はいったいどこにあるのと、ふらふらした頭ならが思ったものです。おそらく運転手さんは自分の運転テクニックに自信はあると思います。ただし、それが長年の運転歴で自己流になっていたことに気付くことはないでしょう。

このやり方で業界を生きてきた自負

   この自己流が生む自尊心の高さは、マスコミの現場にも当てはまります。私達の仕事は職人の世界です。決してアーティストではありません。職人の意地と意地の張り合いの現場ではあるのですが、ベテランには職人世界を潜り抜けてきた自尊心が生まれます。

   ところが、この仕事の仕方が自己流だったり、クセが強かったりと、他人に理解されないケースも出てきます。臨機応変に対応できないベテランの方も結構いらっしゃいます。台本の書き方や編集方法を変えてくれと言っても、その変化が見られないというパターンです。

   これまでに鍛え上げられたテクニックで他人の信用を勝ち取り、ご飯を食べてきたものは、やはりそう簡単には変える事ができないようですし、自分の方法がベストだとどこかで思っている節はありそうです。ただ、それでは部下が育ちにくいんですよね。

   ダメな上司の下にはダメな部下が付く。他に仕事の仕方を知らないから、これでいいのかと上にいる人間を真似しているのでしょう。クセの強い仕事の仕方も似てきてしまいますし、この程度でいいのかと努力をしなくなる。本当にこれって負の連鎖です。いつか部下が向上心を持って別部署に異動願いをするか、転職するか起業するかをしないと、ずっと続いていってしまいます。

   運転が荒い運転手さんも、クセのある仕事をするベテランのテレビマンも自尊心は高そうです。あなたはいかがでしょうか。

モジョっこ

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