2024年 4月 25日 (木)

豊田真由子議員「優しすぎるいいダンナ」妻は政治に命を懸けてた

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   きょう21日(2017年7月)発売の週刊現代と週刊ポストから見てみよう。

   週刊現代は「このハゲ!」で一躍時の人になった豊田真由子議員の夫(40)を直撃インタビューしている。夫は7歳年上で、東京大から建設省(当時)に入省し、そこから派遣されてハーバード大学大学院に留学しているとき豊田と知り合ったという。帰国してから間もなく結婚して、十数年になるそうだ。現在は「内閣府官房企画官」の肩書。

   週刊現代の直撃に「僕は公務員という立場なので今回の件についてお話しするのは適切ではない」とためらっていたが、少しずつ話し始めた。「妻は、今精神的にすごく大変な状況だと思うんです。僕としては、妻は妻で『身から出たサビ』のところもあるのかなと思っています。

   ただし、子供が2人いるんですけど、親の立場として子供たちだけには辛い思いをさせたくないと思っています。そういう意味では、テレビ局の方が来られて自宅のピンポンを鳴らされたりすることがあるので、まずは子供のケアをしなくてはいけないと思っています。子供がおかしくなってしまうのが、一番辛いんです・・・」

   その気持ち、わかる。現在、妻は入院していて、子供のケアは彼がしている。妻は家庭的で優しい母親だという。「妻は本当に家庭では優しい母親なんですけど、選挙命、家庭を顧みずという面もあります。

   ただ、今回のように秘書さんとトラブルになってしまったのは本当に申し訳ないと思っています。でも妻は政治に対して命を懸けてやっていたと僕は思っています」

   政治家として相当なプレッシャーがあったのかという質問には、秘書の信じられないようなミスもあり、本人も悩んでいたという感じはあったが、こういうことになるとまでは思っていなかったそうだ。

   何度も子供を守るという言葉が出てくる。「今は子供たちをケアすること、それだけが僕の役目だと思っています。学校でいじめられたりすることだけにはならないようにしたい。

   騒動以降、ここ3週間くらいは子供たちにテレビを見せないようにしています。学校ではちょっと言われることはあるみたいですけど。

   でも『ママは一生懸命、仕事一筋でやってきた』ということは子供たちもわかっています。正直、今は妻のことまでケアする余裕はありません」

   言葉から察すると、やさしそうな子煩悩のいい父親のようだ。豊田議員は子供とこの夫のことを思い出せば、あんな暴言を吐くところまではいかなかっただろうに。命だった政治生命も風前の灯火である。埼玉県の彼女の事務所の前を、「このハゲ!!」と叫びながら通る子供がいるという。

故人まで資金パーティーに利用する稲田防衛相の無神経

   週刊現代からもう1本。8月初めの組閣がぼちぼち漏れ始めている。岸田外相は留任するようだ。週刊現代によれば、最大の組閣の焦点は、二階俊博幹事長(78)をどうするかだという。安倍首相はお友だちの甘利明を据えたいようだが、政界寝業師の異名をとる「おっさん二階」は、そうはさせじと動いているという。

「時に首相に噛みついて党内のガス抜きを買って出たかと思うと、首相の不足を補う絶妙の参謀役もこなす。政治の機微をわきまえていて、仕事も異常なほど早い。気がつけば、二階以外の幹事長適任者がいなくなってしまった」(政治部デスク)

   うまく取り込めばこれほどの名幹事長はいないが、同時に危険でもあるという。自分のメッセージが安倍に伝わらないのなら、伝家の宝刀を抜くこともあると見られているそうだ。

「こいつにやらせる。俺も一緒に辞めるから、あんたも身を引け」

   8月3日の組閣次第で、安倍を守るのか、安倍を切るのか、二階の動向に注目が集まっているようである。

   稲田防衛大臣は今度の組閣でクビは確実だが、最後まで身の程を知らないトラブルを起こしてくれる女性である。南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報をめぐる問題で、稲田防衛相が隠蔽に関与した可能性が高くなっているのだ。

   あきれ果てるとはこのことをいうのだろうが、週刊ポストは彼女が開こうとしたが、相次ぐ自身の不祥事で中止した政治資金パーティの案内状の挨拶文に、「故人」の名を使っていたと報じている。パーティー会場はホテル・ニューオータニの鳳凰の間。会費は2万円。挨拶文の署名には「稲田朋美全国後援会『ともみ組』会長」として、渡部昇一上智大学名誉教授の名が書かれていたというのだ。

   渡部教授は熱心に稲田を応援していたそうだが、今年(2017年)の4月17日に亡くなっている。この案内状が後援者たちに届いたのは5月中旬だから直す時間はあったはずだ。その上、開かれていれば大きなパーティになっていたはずだから、大臣規範に抵触する恐れがあったというのだ。とても大臣というより、政治家としての器ではない。任命した安倍首相の責任は大きい。

当たる天気予報の分け方。「時々雨」と「一時雨」どっちが降るの?

   話はガラッと変わる。天気予報を朝から晩までやっているが、当たったためしがないと思いません? 週刊ポストもそう思ったらしく、天気予報の見分け方という特集を組んでいる。

   そもそも夏は天気予報の的中率が低いという。伊東譲司気象予報士がゲリラ豪雨は特に難しいとこう話す。「こうしたスケールの小さい現象は、風や気温などの時間変化をコンピューターで計算する数値予報の弱点であり、1日前に予想するのは非常に難しい」

   ゲリラ豪雨の情報は、ネットで気象庁の「降水短時間予報」や「ナウキャスト」を見るといいそうだ。熱中症リスクの判断は湿度や風も重要だという。「時々雨」と「一時雨」はどっちが降るのか。これは「時々」のほうが長く降るそうだ。

   テレビ各局の予報が少しずつ違うのは、気象庁の予報プラス民間の気象会社を使っているから。当日の予報を知りたければ、テレビよりラジオのほうがいいそうだ。気象庁が発表する「的中率」は、関東甲信越の場合は1月が90%だが、7月は77%と下がる。週間予報は75%程度。

   落語にこんなのがある。「今日は雨が降る天気じゃない」。雨が降ったら、「今日は雨が降る。天気じゃない」といっただろ。雨が降らなければ、そのまま続ける。まあ、そこそこに信用したほうがいいということのようですな。

Amazon人工知能スピーカー「エコー」日本上陸したら紀伊国屋もつぶれる?

   たまにはAERAをのぞいてみよう。このところAmazonのことをあちこちで取り上げている。これはアメリカのAmazonだが、137億ドル(約1兆5300億円)で自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収する計画を発表した。もはやAmazonは本や家電、薬品、雑貨だけではなく、スーパーの分野でも世界一を目指そうというのである。

   だが、アメリカでは、リアルな大型書店をつくったことでも話題を呼んでいる。AERAによると、それはニューヨークのマンハッタンに近いアマゾンブックス。書店にしてはすごい混みようで、店内では皆がスマホを手にしている。アマゾンのカメラアプリを開いて本のカバーを撮影すると、本の正札と「アマゾンプライム会員」である場合の値引き価格がすぐに表示される。アジア系の父子は、Amazonの人工知能スピーカー「エコー」のところへ行くと、店員を質問攻めにしたという。

   「エコー」か。私も買いたいな。日本でも話題の本、「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」(光文社)は、正札は27・99ドルだが、プライム会員は12・59ドル。アプリに登録しておけば、クレジットカードですぐに買える。買ったものが重い本なら配達もしてくれる。Amazonが得意な、本を買おうとすると、こんな本もありますと表示してくれる。スマホさえあれば、何もいらずに買い物ができる。実物の本を見て、プライム会員になれば大幅な値引きがある。

 

   日本ではまだ「再販制度」があるから、このような値引きはできないが、書店の新しい形として、こうした大型書店が東京などにできれば、話題にはなるだろう。書店の閉店が続く日本では、こんなものができれば紀伊国屋なども危ないかもしれない。早急に、新世代の書店づくりをみんなで真剣に考えるときである。

「オウム死刑囚」年内に執行・・・あの金田法相が前例にハンコ

   フライデーは松居一代を匿った89歳のおばあちゃんを直撃。このおばあちゃん、松居が出ていくときパンツをプレゼントしたそうだ。だが、松居のやり方には違和感があるという。

「ただ、あの人・・・言葉がね。ちょっとストレートすぎるのよね。もう少し、柔らかく、丸味をつけてお話すればいいのにね・・・気持ちはわかるんだけど、ストレートに言い過ぎちゃうのよね。あんな騒ぎにならないようなアレ(やり方)だったらよかったんだけど」

   フライデーは、船越はNHKの「ごごナマ」を10月の改変時に降板するかもしれないという。松居を名誉棄損で訴える準備をしているそうで、不倫を否定できれば名誉回復できるし、財産も半分確保できるからというのだが、そうなれば、松居の死に物狂いの反撃が始まるに違いない。くわばら、くわばら。

   最後に、再審請求中の死刑囚が刑を執行されたことについての週刊新潮の記事。共謀罪では野党の攻撃にしどろもどろだった金田勝年法務大臣が、2人の死刑囚の刑の執行にサインした。そのうちの1人は再審請求中だったため、論議が巻き起こっている。

   刑事訴訟法では「再審の請求は、刑の執行を停止する効力を有しない」と定められているが、「再審制度は冤罪を防ぐために認められている」という主張も当然ある。週刊新潮によると、今回を除くと20年近く再審請求をしている死刑囚の刑の執行はなかったそうだ。

   また、20年ほど前は、確定死刑囚のうち再審請求をしていたのは4割ほどだったのに、現在では、確定死刑囚125人のうち92人が請求中だという。その中には、延命のために請求している者もいると、週刊新潮は指摘する。

   オウムの死刑囚13人の刑を執行するとすれば、来年は眞子さまのご成婚、再来年は改元、その翌年は東京五輪があるため、今年執行されるのではないかという見方もあるという。その前例として再審請求中の死刑囚の刑を執行したのだとすれば、あまりにも短慮でいい加減なやり方ではないか。

   あの金田の在任中にやらせてしまえという政府の思惑も透けて見える。冤罪を1人でも出さないために再審請求があるのだから、延命のための方策と考えている死刑囚がいても、それは致し方ない。そう私は思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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