「テレビで紹介されました」のお店は本当においしいか?番組つくり優先で味は二の次

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   汗を滝のようにかきながら近所の回転寿司屋に出かけました。都内にいくつか姉妹店がある小規模な回転寿司屋です。今年になって、この回転寿司屋がテレビ番組に登場したんですな。それもワイドショーや情報番組ではなく、グルメドラマ番組に。あの飯テロのドラマに出るなんて、近所として光栄です。頭の中では♪ゴロ~、ゴロ~とテーマソングまで流れてきます。そうかそうか、やっぱりあのお店が紹介されたかと自分の味覚に自信を取り戻すとともに、猛烈に混んでいたらどうしようという不安がよぎります。

   が、以前はしなかったのに、下水の臭いが漂っていたのです。ランチ500円サービス握りは美味しかったんだけど、この臭いにガックリ。しばらくいると鼻は慣れてしまうのですが、好きなお店だっただけにちょっと複雑です。

制作サイドのわがまま聞いてくれる店

   とはいえ、この回転寿司屋が「テレビに出ました」という自慢を、店内に小さく飾ったぐらいにしていたことは好感をもちました。「テレビに出たのよ~」とお店の人に宣伝されると、少々痛々しく思うのは、制作側の人間だからでしょうか。テレビに出るって、そんなにスゴいことなんでしょうか。どれだけ売り上げが変わるのでしょうか。

   店の宣伝文句が「テレビで紹介されました」「テレビに出ました」となっていると、途端に購買意欲がなくなってしまいます。なぜなら、それはテレビの都合に合うだけだからです。

   町ブラ番組で出てくるお店は、テレビ受けがいい店と理解していただきたい。料理の見栄えがいい。話題性がある。そしてなにより店スタッフの対応がいい。これすなわち、ある程度のワガママや制作側の言い分を聞いて融通してくれる店という意味です。そういう店がテレビによく取り上げられるのです。味、コスパがいいなど、本当にいい店がテレビに出るわけではありません。何度も取材されている店には、ちゃーんと理由があるのです。

かえって印象悪くするテレビ出演自慢

   先日、新宿のデパートの食料品街で「試食していってえ」という声につられて手を差し出した途端、お店のおばちゃんが言い放ちました。「ウチねえ、もうテレビに何回も出てるんよ。こっちからお金なんか一切出さんけどね」

   おばちゃんがくれた楊枝に刺さった牡蠣の燻製はムチャクチャ美味しかったけど、その一言が余計です。この味なら、そんなこと言わなくても勝負できそうなのに。わざわざ広島から販売に来ているそうですが、東京ではそんなこと言わない方がいいかもしれません。結局、買わずに試食もない別の店で買いました。

モジョっこ

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