2024年 4月 27日 (土)

秘策...安倍首相、電撃訪朝の目は消える 北ミサイル発射で米朝交渉進む可能性も

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   8月15日(2017年)、山梨県鳴沢村の笹川陽平日本財団会長の別荘に、安倍首相をはじめ森喜朗、小泉純一郎、麻生太郎など元総理が結集したことがメディアで報じられた。

   私などは、単なる飲み会だろうと気にもかけなかったが、週刊新潮は、支持率が急落した安倍が、在任中に支持率をアップさせた小泉の「成功体験」を拝聴するためだったと推測している。

   小泉が田中真紀子外相を更迭したことで支持率が80%から30%台まで落ちた。回復の起爆剤になったのは2002年9月の「電撃訪朝」だった。

   その時、官房副長官として同行したのが安倍であった。また官邸関係者がこういっている。

   「朝鮮総連の幹部曰く、北朝鮮は3人の拉致被害者を帰す用意があるので、それで国交正常化するというのはどうか――との話が、安倍首相のもとに持ち込まれている」

   また小泉が訪朝できたのも、陽平の父親の良一が、競艇で山ほど稼いだカネを使って、北朝鮮への物資支援をしていたため、そのルートが役立ったというのである。

   そんな他愛もない話で盛り上がったというのだから、よほどこの連中ヒマと見える。

   次々に弾道ミサイルを発射し、トランプ大統領を挑発している金正恩が、9月9日の建国記念日にはミサイルではなく、核実験さえも強行するかもしれないと緊張が高まっているのだ。

トランプと金正恩が話し合う?

   さらに、週刊現代によれば、トランプは自らが金正恩と話し合うと、安倍に明言したという。

   8月15日、安倍はトランプと9回目の電話会談に臨んだ。そこで話し合った内容を、近藤大介特別編集委員が"スクープ"している。トランプは安倍にこういったそうだ。

   「私は、金正恩と話し合うことにした。マティス(国防長官)がいろいろ理由をつけて、『いまは戦争準備が整っていません』と言うから、そのアドバイスに従うことにしたのだ。 金正恩は、『ICBM (大陸間弾道ミサイル)を撃ってアメリカのクリスマスを台無しにする』と宣言し、実際、今年のクリスマスに向けて核弾頭を搭載したICBMを配備しようとしている。だからそうなる時までを交渉期限にして、それまでは金正恩と話し合う。 北朝鮮との交渉では、核兵器かICBMか、少なくともどちらか一方を放棄してもらう。それが嫌だと言うなら、もう我慢はしない。迷わず北朝鮮を叩く。その頃には、わが軍も北朝鮮攻撃の準備が整っているだろう。 もし金正恩が、核かミサイルのどちらか一方でも放棄する決断をしたなら、北朝鮮と平和協定を結ぶ。そうなった時には、同盟国である日本にも、全面的に協力してほしい」

   この内容が「事実」だとしたら、安倍首相は困っていることだろう。

   金正恩がアメリカに対して、ICBMは放棄するが核は放棄しないと主張したら、どうなるのか。

   トランプ政権は、アメリカへの直接の脅威が消えたと満足するかもしれないが、日本への脅威はまったく減らない。

   それに北朝鮮を核保有国として認めなくてはいけなくなる。同時に、日本が最優先課題にしている拉致問題は無視され、ますます解決は後になる。それでも日本はアメリカから背中を押されて、日朝関係を改善せざるを得ないだろう。

   自己中のトランプだから、自分さえ都合よければ、日本のことなど知ったこっちゃないはずだ。

保守派論客からも安倍批判

   安倍は拉致問題をやるやるといってきたが、口ばかりで、拉致問題を政権維持に利用してきただけではないかと、これまで安倍を支持してきた保守派の論客からも批判が巻き起こってきているのである。

   週刊ポストは保守派の第一人者である西尾幹二が、これも保守系メディアの産経に安倍批判の論文を載せたと報じている。

   「憲法改正をやるやると言っては出したり引っ込めたりしてきた首相に国民はすでに手抜きと保身、臆病風、闘争心の欠如を見ている。外国人も見ている。それなのに憲法改正は結局、やれそうもないという最近の党内の新たな空気の変化と首相の及び腰は、国民に対する裏切りともいうべき一大問題になり始めている」

   西尾は9月に新著を出す。『保守の真贋―保守の立場から安倍信仰を否定する』(徳間書店)がそれだが、その中ではもっと手厳しい。

   「拉致のこの悲劇を徹底的に繰り返し利用してきた政治家は安倍晋三氏だった。(中略)主役がいい格好したいばかりに舞台に上がり、巧言令色、美辞麗句を並べ、俺がやってみせると言い、いいとこ取りをして自己宣伝し、拉致に政権維持の役割の一端を担わせ、しかし実際にはやらないし、やる気もない。政治家の虚言不実行がそれまで盛り上がっていた国民感情に水をかけ、やる気をなくさせ、運動をつぶしてしまった一例である。(中略)ウラが簡単に見抜かれてしまう逃げ腰の小手先戦術は、臆病なこの人の体質からきている」

   西尾は週刊ポストのインタビューでも安倍批判を隠さない。

   「彼はそうした保守派の過度な応援に甘え、憲法にしても拉致にしても皇室の皇統問題にしても、保守であればしっかり取り組むべき課題を何もやろうとしなかった。 5月3日の憲法改正案の発表には決定的に失望しました。戦力の保持を認めない9条2項をそのままにして3項で自衛隊を再定義する。これは明らかに矛盾しています。しかもその改憲すら、やれない状況になりつつある。困難というべき逼迫した軍事情勢にあり、国会でも3分の2という議席を有する今の状況で改憲をあきらめたりすれば、改憲のチャンスは半永久的に失われてしまいます。こんな事態を招いた安倍首相は万死に値する」

   ようやく保守派も安倍の本質に気が付いたようだ。遅かったとは思うが、これで安倍を支持しているのは「ネトウヨ」しかいなくなるのだろう。否、「ネトウヨ」も、今の安倍には呆れているのではないか。

安倍首相、電撃辞任の可能性

   最近、安倍の顔色がすぐれない。加計学園問題が大きなストレスになっているに違いない。

   それに10月に控えているトリプル補選がある。8月27日の茨城県知事選では自民、公明が推薦した新顔の大井川和彦が、現職の橋本昌らを破ったが、これは野党の問題ではなく、橋本の7選批判が大きかったはずである。

   私は、7選などを許してはいけないと思うが、共産党候補が辞退して野党共闘ができていれば、大差で橋本が勝っていた。

   10月の補選で野党共闘ができれば、三つとも自民候補が敗れるという事態も大いにあり得る。

   そうなれば、安倍首相は「電撃辞任」すると週刊現代が報じているが当然であろう。 それに、週刊現代によると、「このままいけば、安倍政権は来年の9月で終わりだと思う。次は石破が90%、岸田が10%だろう」と、首相秘書官の今井尚哉が記者たちにこう語ったというのだ。

   記者たちとのオフレコ懇談の場だったが、いた記者たちは息をのんだそうである。

   「安倍の忠臣が堂々と『政権の終わり』を宣言した瞬間だ」(週刊現代)

   そのうえ、安倍の自宅には8月に入ってからたびたびワンボックスカーが出入りしているという。

   医師と看護師だそうだが、持病が悪化しており、妻の昭恵も、「これ以上悪くなるようなら私が辞めさせる」と親友に漏らしているそうである。

   安倍の二回目の電撃辞任はあると、私も思う。

   ヒットラー好きの麻生副総理がまたまた暴言を吐いた。自派の研修会で「何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と発言。あわてて取り消したが後の祭り。

   菅官房長官は、「ご自身で説明される」と会見で冷たくいい放った。週刊文春は麻生と菅の関係は「修復不能な断絶」があると報じているが、こんな暴言ばかりまき散らしている麻生では、安倍が菅を頼りにするのは当然だろう。

日野皓正が中学生に往復ビンタ

   今週の週刊文春のスクープは、世界的トランぺッターの日野皓正(74)の狼藉現場。

   自分が「校長」を務める世田谷区の中学生たちのジャズコンサートで、ソロドラムを叩いていた男子中学生A君に駆け寄り、スティックを奪い取って「馬鹿野郎!」と一喝。さらにA君の髪を鷲掴みにして往復ビンタを食らわせたというのである。

   このコンサートは世田谷区の「新・才能の芽を育てる体験学習」の一環として行われ、今年で13回目を迎えた。

   日野は区の教育委員会から依頼され、第1回から「校長」をしている。日野は現在活動拠点をニューヨークに移しているから、このコンサートへの意気込みが分かる。

   区内の中学生が集められ、4か月間練習し、8月にその成果を発表する。入場料は大人4500円だというから、本格的なものだ。

   ワイドショーでは、日野が中学生に駆け寄り、スティックを放り投げたり、大声を上げ、ひっぱたいている映像が流れた(区の教育委員会は暴力があったと認めていない)。

   なぜ、日野はここまで大人げない振る舞いをしたのか? メンバーの保護者が、A君が長々とソロを続けたため腹を立てたと話している。

   また、このA君、「ドラムの技量が高く、天才肌」(このバンドの関係者)で、個性的な性格から周囲と衝突することも少なくなかったという。練習中にも日野が手を上げたことがあったそうだ。

   このシーンを見ていて、ジャズ映画『セッション』を思い出した。ドラマーを目指す若者と厳しい指導者の激しいぶつかり合いを描いた名画だ。最後に若者が指導者のいい付けを守らず、迫力あるドラムソロを叩き続ける。曲は『キャラバン』。その見事なドラムにみなが引きずり込まれたところで突然、映画は終わる。

   A君が何の曲でドラムを叩いていたのかここには書いていないが、彼も『セッション』を見ていたのかもしれない。

   私は、新宿のピット・インができたばかりの頃に入り浸っていた。日野や、渡辺貞夫、山下洋輔たちが出ていたと記憶している。若い粗削りな日野のペットをビール1本だけとって、飽きずに聞いていた。

   ジャズの神髄はインプロビゼーション(即興演奏)にある。日野も自分の若いころを思い出して、自由にやらせてやればよかったのにと思う。

   A君が自ら文春に電話をしてきて、自分が悪かった、今回の件で『ドリバン(ドリームバンド)』がなくなってほしくないと訴えている。

   才能があるからこそ厳しくした。日野はそういって、A君をドラマーとして育てたらどうだろう。私もジャズが好きだ。オフィスでは四六時中ジャズをかけている。

   今日は彼の初アルバム『アローン・アローン・アンド・アローン』を聴いてみようか。

J-CAST創業20年

   ところで8月25日でJ-CASTは創業20年を迎えたそうだ。慶賀の至りである。蜷川真夫代表取締役が「読者コメントはネットを歪めるか」という一文をJ-CASTニュースに寄せている。

   ヤフー・ニュースへの読者コメントは1日20万件を超えるといわれるが、2017年6月から、同じ文章を繰り返し投稿する行為を制限することなどによって、「コメント欄が健全なネット言論空間になるよう、対策を続ける」(ヤフーのコメント)と発表した。

   蜷川代表は、こうしたコメント制限は窮余の一策で、「読者コメントはネットを歪めない」と「NO」を突きつけている。読者コメントもネット空間の大事なコンテンツだとし、こう結んでいる。

   「ネットは市民が発信することができるメディアである。マスメディアが情報発信を独占する時代でなくなったといわれる。ブログ、ツイッター、Line、Facebookなどで発信することもできるが、メディアのコメント欄への投稿も発信効果は大きい。ヤフーのコメント投稿が狙われるのも、発信が簡単であり、影響力を持つからである。

   読者コメントはネットを歪めることもあるかもしれない。しかし、コメント投稿はネットに社会の気分を反映させる貴重な仕組みであると思う。その機会をなるべく残したい」

   私も市民メディア『オーマイニュース』をやっていたので、コメント欄の扱いの難しさはわかっているつもりだ。たしかに読むに堪えない誹謗中傷の類のコメントがあるのは事実だが、不都合なものを削除すれば事足れりとするのでは、ネットメディアの健全な発達はないと、私も思う。

   難しい問題だが、私が関わっているネットメディアの団体『インターネット報道協会』でも、この問題についてシンポジウムをやってみたいと考えている。(文中敬称略)

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