命にかかわる「ニセ薬」横行!医師処方・調剤薬局の正規購入でも危ない
2017.09.15 12:10
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国際犯罪組織が取締り甘い日本に狙い
インターネットによる薬の輸入が増えているが、育毛・養毛剤、ダイエット薬、抗うつ薬に偽造薬が蔓延しており、とくにED(勃起不全)治療薬「バイアグラ」は深刻な状態だという。大手製薬会社が調査したら、ED治療薬の4割が偽造薬だった。ネズミを殺す薬が含まれているものもあったという。
その背後に国際的な犯罪組織の暗躍が指摘されている。WHO(世界保健機関)の調べによると、偽造薬の市場規模は約750億ドル(約8兆円)に達しているという。
谷本博士は「麻薬や覚せい剤は厳しい規制がかかっていますが、偽造薬は医薬品の扱いになるので規制が甘いんです。うまく市場に乗せれば、資金源になります。偽造薬が流通しない仕組みを日本はまだ確立していない。医薬トレーサビリティ(薬の流通を追跡する仕組み)を早く確立することが抑止力になります」と指摘している。
肝臓薬や抗がん剤など命にかかわる治療で、医者も患者も知らないうちに何の薬効もないものを飲まされていたら、たちまち死につながる。厳重な取締りを急げ。
文
モンブラン