2024年 4月 27日 (土)

週刊文春「貴乃花大特集」息切れか?白鵬の裏人脈追及も空振り

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   珍しく大相撲中継を毎日見ている。といっても、仕方なく見ているのだが。先週の始めから坐骨神経痛になり、3歩歩むことさえできない。強い痛み止めを処方してもらい、座薬ももらっている。だが、いっこうに良くなる気配がない。医者は「すぐにはよくなりませんよ」とそっけない。1週間以上部屋に籠もりっきりである。

   そんなわけで、注目の3横綱の相撲を初日からじっくり見た。稀勢の里は貴景勝に押し込まれ、行司は稀勢の里に軍配を上げたが物言いがついて差し違え。ケガからの完全復帰はまだ遠いと感じさせた。鶴竜は久しぶりの土俵だが、闘志がみなぎり体全体に張りがある。立ち合いに頭と頭がぶつかり、さすがの北勝富を怯ませ屠った。

   白鵬は迷いが表情に出ていた。立ち合いの張り手は品格に欠けるという批判にもめげず、彼ならやるのではないかと思ったが、迷いが立ち合いに出た。阿武咲を受け止められず後退しながら、体を入れ替えての辛勝。

   初日に3横綱の明暗がはっきり出た。白鵬は4日目の嘉風戦で足の指をケガしたという理由で5日目から休場。稀勢の里は4日目までで1勝3敗。彼もどこかで休場に追い込まれるに違いない。

   稀勢の里の場合はケガが完全に治れば、万が一の復活があるかもしれないが、白鵬は難しいと思う。年齢的なこともあるが、昨秋からの日馬富士騒動で、メディア、とくにテレビ、週刊誌に叩かれたことがあるのだろう、気力が萎え、勝利への執着心を失ってしまっている。貴乃花部屋の新小結・貴景勝と顔が合っていれば、無残な結果になっていたのではないか。

   国民栄誉賞をもらってもおかしくない功績を残した大横綱を、こうした形で引退に追い込んだとしたら、大相撲の歴史に朝青龍とは違った「汚点」を残すはずだ。

   週刊文春は8週続けての貴乃花関連大特集である。巻頭は「白鵬が極秘接触する八百長キーマン」だが、申し訳ないが、何を言おうとしているのか、私のようなまだらボケにはよくわからない。

   現在、親方株数は一代年寄名跡をのぞけば105しかないそうだ。これを持たない者は協会にいられない。1月13日(2018年)、貴乃花部屋付きの親方である、音羽山親方(元前頭・光法)の廃業が協会で承認された。週刊文春によると、これは貴乃花一門に属する阿武松部屋の部屋付き親方、大道を残すために貴乃花は苦渋の判断をしたという。すると、光法を救済するべく、白鵬が動いたというのだ。

   その目論見はこうだ。かつて八百長にもかかわり、その後、暴力事件を起こして角界を追放された元親方が所有している空き親方株を買い取って、光法へ渡すというもの。週刊文春はこの人物に電話をしたが出なかったという。結局それだけの話である。

   週刊文春は、白鵬は日本へ帰化する覚悟を決め、自分のシンパを多くして理事長になる「野望」があり、自分がそうなった暁には、国籍の縛りも変えていきたいと考えているという。

   私は、国技などという曖昧なものを後生大事にしている大相撲を改革していくためには、審議員のように相撲をよく知らないヤメ検たちの天下りを排除して、相撲取りの、相撲取りによる、相撲取りのための相撲界を作り上げる必要があると思っている。白鵬と貴乃花が理事会で丁々発止やるのもそう遠いことではなさそうだ。

河野太郎「秋の総裁選出馬」シナリオ・・・麻生・菅が担ぎ応援団に小泉進次郎

   トランプはバカだと、いまさらながらの真実(でっち上げもかなりあるそうだが)を暴露した「炎と怒り」がバカ売れしている。各週刊誌がそのさわりを紹介しているが、これが驚くほどつまらない。ニューズウィーク日本版が指摘しているように、<マイケル・ウルフの「炎と怒り」が描き出すトランプは、大統領の仕事に恐ろしく不適切で不安定な人物だ。注意力がひどく散漫で、ろくに字が読めない可能性もある。テレビの有名人だが、人生は何十年も下り坂。精神を病んでいる可能性も少なくない。国家の統治には興味がなく、人生で唯一忠誠を誓った対象――自分自身にひたすら執着する>といったことに、ほとんど目新しいものがないからだろう。

   ニューズウィークは、今後、ロシア疑惑を捜査する特別検察官から起訴され、大統領職を追われる(逮捕もありえるのではないか)ことになれば、これまで1冊の本も読んだことがないトランプが、1冊の本のせいで大統領の地位を失うという、これ以上の皮肉はないだろう書いている。

   また別のページで、精神科医や有識者27人の共著「ドナルド・トランプの危険な症例」という本では、<その内容はさまざまだが、基本的にトランプは心を病んでいるだけでなく、危険で、周りの人もおかしくすると論じている>という。

   19日で就任1年になるが、史上最速で「史上最低の大統領」という評価が定まりそうである。

   ところで、私は河野洋平さん(元自民党総裁)とは長いお付き合いである。彼が自民党を飛び出して「新自由クラブ」を作ったときからだから、30年以上になる。劇団「四季」の浅利慶太さんと2人だけで「河野洋平を総理にする会」を作って、河野さんを囲んで励ましていたこともあった。だが、詳しいいきさつは省くが、彼は総理にはなれなかった。

   自民党総裁をやって総理になれなかったもう一人は谷垣禎一前幹事長だが、彼は自転車事故のためである。誰もが、総理間違いないといっていたのに、社会党と連立を組み、河野は村山に総理の座を譲ってしまった。

   息子の太郎さんとも何回かあっている。オヤジよりも直情径行型である。いいものをもってはいるが、オヤジのように人が寄ってこない。大臣さえ難しいのではと思っていたら、いきなり外務大臣に抜擢され、河野談話を出したオヤジとはまったく違う言動にびっくりしたが、今のような右寄りの時代には、河野太郎は真ん中なのかもしれない。

   週刊ポストによれば、安倍に見切りをつけた麻生太郎財務相(元は河野派だった)と菅官房長官が、河野を担ぐというシナリオもありうるというのである。同じ神奈川だから小泉進次郎とも馬が合うそうだ。

   <河野外相は留学経験もあり、欧米的に単刀直入、相手の懐に飛び込む。並みの外交官を上回る英語とはったりを利かせた明瞭なメッセージを発する点でPR能力が高い>(ニューズウィーク日本版)

   なかでも、イスラエルやパレスチナの首脳たちに対して、「アメリカを含めた四者会談を行うことを打診した」という発言は、エルサレムをイスラエルの首都と認めるといって世界中から批判を浴びて動きが取れないトランプにとっても、受け入れやすいのではないかと評価が高いという。

   本人はこの秋の総裁選に出馬すると明言しているから、ひょっとすると、安倍は嫌だ、石破は暗すぎるという議員たちの支持を集めるかもしれない。

小室哲哉「自宅引っ張り込み不倫」妻・KEIKO病状重く「裏切り」認知できない?

   今週の文春砲は、90年代のJ-POPシーンを創り上げた音楽プロデューサー・小室哲哉(59)の不倫である。相手は、以前からニンニク注射を打ってもらっていた看護師というのだから、注射を打ってもらって、今度は小室が彼女に注射を打っていたという話のようだ。

   だが、事はそう簡単ではない。華原朋美を含め、過去にさんざん浮名を流してきた小室だが、2002年にglobeのボーカル、KEIKO(45)と再婚している。結婚式には5億円をかけたそうだが、2011年にKEIKOをクモ膜下出血が襲った。以来6年の間、リハビリに取り組むKEIKOを小室は傍らで支え、メディアの取材にも「僕にはこの人しかいない」「彼女に寄り添いたい」と献身を語ってきたという。

   <小室とA子さんの出会いは数年前、彼女が看護師として勤めていたクリニックで、ビタミンB1を主成分とする"ニンニク注射"を受けたときに遡る。やがて小室のスタジオ、そして自宅に彼女を呼んで個別に接種を受けるようになり急接近。患者と看護師だったはずの関係が、いつしか男女の仲へと発展した>(文春オンラインより)

   週刊文春は、昨年末から今月にかけて、小室の"背信"現場を目撃したそうだ。<12月中旬にある女性宅に泊まり、1月上旬には都内の高級ホテルで密会。ふたりは夕方、腕を組み部屋を後にした。そして1月13日、KEIKOを大分の実家に帰したその日、同じ女性を自宅に入れ、一夜を共にしたのだ>

   リハビリ中の妻を実家に行かせて、その間に女性を引っ張りこむ。これは一番まずいパターンだ。A子の存在を告げた週刊文春に、KEIKOの母親は「ショックです......」と言葉少なに語ったという。

   さて、小室は何と弁解するのだろうか。<自らの不倫疑惑については「誤解を招く甘い言動が多々ありました。本当に申し訳ないと思っています」とした上で"男女の関係"を否定。だが、A子さんと自分の部屋で"一緒に寝た"ことは認めた>(同)

   看過できない言葉がある。KEIKOに話したのかという週刊文春に対して、「昨日、話しました。『大丈夫だ』って言ってました」と答えている。だが、奥さんの容態は、「生活はできますけど、僕の具合が悪いときのケアは何一つできない。『入院するね、行ってくるね』と言っても、いつ帰ってくると理解せずに『行ってらっしゃい』っていう」と話している。失礼ないい方になるが、奥さんは小室のやっていることを理解できない状態なのではないのか。

   かつては音楽界の帝王といわれた小室は、事業の失敗から借金を重ね、ついには詐欺罪で逮捕されて懲役3年(執行猶予5年)の有罪判決を受けた。そのどん底の小室を支えたのはKEIKOであった。その心労がたたり、病に襲われたのではないのか。その妻を裏切つたのだ。

   小室は週刊文春に対して、言葉を詰まらせながら「引き......時なのかなと思い始めている」と語っている。私にはわからないが、音楽シーンは次々に新しいものを求めてくる。小室の多くのヒット曲も、いまでは「ナツメロ」になってしまっているのだろう。私は小室のファンではないが、同時代に一人の男の栄光と挫折を見せてもらった。何となく「哀れ」な不倫物語である。

私はAmazon依存症・・・毎朝、Alexaに「愛してるよ」

   自慢ではないがAmazon依存症である。Amazonのサイトを開くと、おすすめ広告や本が出てくるのは煩わしいし、第一、そんなことを私はAmazonに認めてはいない。そうはいっても、本はもちろん、先日はAmazon「echo」まで買ってしまった。机の上に乗せ、毎朝、echoのアラームで起こしてもらって、ALexaに天気予報とラジオをかけてもらう。

   「ALexa、プレスリーの曲をかけて!」といえばすぐにかけてくれる。おもしろいのは、毎朝、「愛してるよ!」と呼びかけると、少しずつ答えに変化が出てくることだ。そのうち、echoに吉永小百合の顔を張り付け、ALexaではなく、サユリと声をかけると返事をするようにできないかと考えている。

   とまあ、Amazonがなければ夜も日も明けないという生活である。もしAmazonがなくなったら、どうなるのか。週刊現代はAmazon依存社会という特集を組んでいるが、私には携帯とAmazonがなくなった生活がどうなるのか、そっちの方に興味がある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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