2018年 7月 22日 (日)

<わろてんか>(NHK総合)
半年が長かった「ままごと朝ドラ」ようやく最終回・・・ヒロイン選び失敗、ストーリー不可解、時代考証デタラメ

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   今週、ついに最終回を迎える。好みの問題かもしれないが、前回の「ひよっこ」が面白く、あっという間の半年間だっただけに、今回はとくに長く感じた。早く終わってくれないかとひたすら願う苦行の半年間だった。

   いまや関西だけでなく、日本全国の笑いを牛耳る吉本興業の創業者、女興行師と呼ばれた吉本せいの一代記などと言われれば、こりゃどんな骨太なドラマになるのかと思う。それがどうか。蓋を開けてみれば、延々おままごと。年齢不詳、時代不明。いったいこれはなんの話だったんだっけ? と思考停止することたびたびだった。

19歳慶應大生に吉本創業の女興行師は無理でしょ

   こういう一代記をやるなら、まずはヒロイン選びが重要になる。葵わかなが「あさイチ」に出ているのを見たら、その受け答えもきちんとしているし、さすが現役慶応大生だけのことはある。

   とはいえ、まだ19歳の女の子に、"女興行師"の一生をやれというのが無理な話だ。「カーネーション」の尾野真千子でさえ、最晩年を夏木マリに譲ったというのに、素人同然(失礼!)の葵わかなに、そんなことができるわけがない。まんまるなお顔はいつもツルツル、10代のピチピチお肌そのもの。夫が事業に失敗しても、夫が亡くなっても、息子を勘当しても、疎開してもピッカピカ。奇跡の美魔女だ。

   先週あたりから、戦争の話に入ったが、着物もずっと綺麗なまま汚れ知らずで、胸に縫った名札も真っ白で1年生のおろし立てのゼッケン並みに美しい。

   元風鳥亭があったあたりは焼野原となり、唯一残った風鳥亭と書かれた行燈のようなものが落ちていたが、どこから見ても鉄製である。こんなのは真っ先にお国のために供出させられたのではなかったか。すいとんを作って売っていたが、その鉄製の鍋や釜はどこで手に入れたのか。

死んだ松坂桃李がいつまでも出てくるホラー

   筆者も戦争体験があるわけではないので、大きなことはいえないが、昔のドラマで描かれた戦争はもっとリアリティがあったように思う。作り手が知らないのなら史料にあたるとか、わかる人に取材するとか、それをしないならもうこの時代は描かないとか、どちらかではないかと思う。

   最終回を前に、戦争中にアメリカへ渡った高橋一生演じる伊能栞が帰ってきた。パリッとしたスーツを着こなして。なんたってアメリカ帰りですから。そういえば、鈴木京香演じる義理の母もアメリカに行って、クリーニング屋の事業で当てたような話があったが、あの母はその後、どうなったのか。

   焼け跡で、知らない女がてんに近づいて話し掛けると思ったら、安来節乙女組の1人だった。ずっと放ったらかしだったから、突然出て来てもわからなかった。天才落語家の団吾も、その兄弟子・団真とお夕もどこでどうしているのやら。このドラマは放置プレイが過ぎる。そのくせ、亡くなったダンナ・松坂桃李はいつまでも幽霊で出てくるというホラーだ。

   終わりよければすべてよしとなるのか。ラスト3回が見ものだ。(月~土あさ8時)

   大熊猫

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