2019年 10月 22日 (火)

米航空局のOKまだ出てないの?「ZOZOTOWN」前澤社長の「月周回ツアー」

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   アメリカの宇宙ベンチャー「Space X」は月を周回するツアーの乗客第1号として、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の運営会社の前澤友作社長が決まったと発表した。計画はビッグファルコンというロケットとスペースシャトルの組み合わせ(全長110メートル)で、6日間で38万キロ彼方の月を往復する。

   打ち上げから38分2秒後に月へ向かう軌道に入り、2日と20時間59分6秒後に月を周回する。この時、月の地平線から昇ってくる「地球の出」を見る。前澤社長は、8人のアーティストを伴っていくといい、費用は1人100億円ともいわれる。

   宇宙飛行士の大西卓哉さんは「興奮しました。私も行きたいし、羨ましいと思いましたが、勇気があるなあとも」という。「国際宇宙ステーション(ISS)は、窓の外いっぱいに地球が見えるし、いつでも帰れるという安心感があります。1度も怖いと思ったことはなかったですが、月となると安心感が・・・」と話す。

   さらに、「ある程度の訓練・トレーニングが必要です。最低限、緊急事態に備えないと」「(無重力による宇宙酔いは)個人差はありますが、私は慣れるのに6日かかりました。この旅行は6日間だから、気持ちが悪いまま帰ってくる人がいるかも」と大笑いした。

宇宙ベンチャー35兆円ビジネス

   宇宙ベンチャー・ビジネスはいま参入ラッシュだ。アメリカの「ヴァージン・ギャラクティック」は、高度100キロでの短時間の無重力体験ツアーを計画し、飛行実験を繰り返している。費用は1人2800万円だが、日本人を含む700人が応募しているという。

   ロシアの「コスモ・クールス」は2020年までに宇宙空間に飛び出すツアーを準備しているし、中国の「CALT」は20人乗りの宇宙船計画を発表した。日本では清水建設が「宇宙ホテル」の構想を練っている。

   果たしてこれらは実現可能なのか。大同大の澤岡昭・名誉学長は「月の周回は技術的には十分可能です。ただ、安全をどう考えるか。アメリカはスペースシャトルを135回飛ばしましたが、2回失敗して、それぞれ7名を失っています。以来、アメリカ政府はナーバスで、航空局が民間人を乗せてもいいという許可を出すかどうかです」という。

   あれえ、前澤社長のツアーはまだ実施できるかどうかわからないということなのか。「事故率を下げるぐらいまで技術を積み上げなきゃいけない。事故率の問題で、1万回に1回となると、20年も30年もかかるかもしれないなと思います」と澤岡学長はやや悲観的だ。

   26日(2018年9月)、東京のベンチャー「ispace」が「3年後に月面に探査車を送る」と発表した。水資源の探査が目的で、2020年に月の周回軌道に入り、21年に着陸するという。官民ファンド、企業から100億円を超える資金を調達した。堀江貴文・ホリエモンは低コストで人工衛星を運搬するビジネスを進めている。6月に北海道で行った実験は失敗だったが・・・。

   日本政府はおととし(2016年)、宇宙活動法を作って、民間のロケットの打ち上げを認めた。5年間に1000億円を投じて、ベンチャーの後押しもする。「ALE社」の「人工の流れ星」は、小さな衛星から金属の粒を放出して流れ星効果を作る計画だ。いわば夜空の花火大会。2020年春に瀬戸内海で行う予定だ。岡島礼奈社長は「民間に開かれたので、先陣を切る心意気」という。

   無人輸送船「こうのとり7号」がISSとドッキングし、今回は通常の物資の他に、ISSでの実験結果を回収して地球へ届けるカプセルが初めて送られた。

   宇宙ビジネスは35兆円産業だという。

   *NHKクローズアップ現代+(2018年9月27日放送「月旅行が実現!? 加速する宇宙ビジネス最前線」)

文   ヤンヤン
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