「死ね!」「土下座しろ」...傍若無人な客の迷惑行為に泣く店員 「お客様は神様」からもう解放されるべきだ
2018.11.13 15:06
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態度の悪い客から高い料金をとる居酒屋に称賛と批判
都内に5店舗を持つ居酒屋チェーンでは、今年夏から「お客様は神様ではありません」という張り紙を全店に出した。注文の仕方により「おい、生ビール」なら1杯1000円、「生、一つ持ってきて」は500円、「すいません、生ビールください」なら380円と表示した。
客と店員の関係に一石を投じるのが狙いだ。発案した蒲池章一郎さんは「自分の中に疑問に思う面がありました。考えるきっかけになってもらえればいい」と話す。ネットの反応は、賛否わかれている。菓子業界は各社ばらばらだった対応に共通の指針を作った。経営者の1人は「いきすぎのクレームかどうか、区別しながら対応していきたい」という。
厚生労働省は、カスタマーハラスメントの本格的な調査を検討しているが、課題は過剰クレームかどうかの線をどこで引くかだ。正当な主張ももちろんある。その芽まで摘んではいけない。
厚切りジェイソンさんは「約束以上の要求は断っていい。企業が約束以上のことはやらないことを自覚し、お互いに人間同士で接しないといけません」という。
クレームと過剰反応の悪循環。適正な対応はいうほど簡単ではないが、きちんと筋を通して進めるしかない。
※NHKクローズアップ現代+(2018年11月12日放送「暴言に土下座! 深刻化するカスタマーハラスメント」)
文・あっちゃん