2020年 12月 1日 (火)

「私が死んでも誹謗中傷は残る。辛いです」あなたもいつか被害者に・・・デジタル・タトゥーの恐怖

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   「デジタル・タトゥー」という言葉を知っているだろうか。「本当のことであろうと、嘘のことであろうと、文字であろうと写真であろうと、1度ネットに上がった情報は簡単には消せないので、デジタル・タトゥーと言われているんです」と森田洋平アナは解説する。

   被害者だという70代のAさんは事実無根のことで誹謗中傷を受け、何年も苦しみ続けている。数年前のある日、妹から「今すぐインターネットで名前を検索して。大変なことになっているから」と電話が来た。慌てて開くと、自分への誹謗中傷が大量に書き込まれ、勤務先まで公開されていた。

   Aさんが住む町では、その9か月前に中学生がいじめを苦に自殺する事件が起きていたが、ネット上ではAさんが加害者の母親と名指しされていた。加害者とされた少年と名字が同じだったためと思われるが、Aさんはまったく無関係だ。

   しかし、誹謗中傷はネット上にとどまらず、勤務先にも電話がきた。「インターネットで見たんだけど、反省しろよ」「主犯格のお母さんですよね。いい加減にしなさいよ」といったものから、「生きてる価値ないんだよ。早く死ね。馬鹿野郎が。ナメてんじゃねえぞ、この野郎。早く死ね、ボケナスが」と、罵詈雑言を浴びせられた。

   警察や法務局の人権相談窓口にどうやって消したらいいか聞いたが、削除依頼は自分でやるしかないと言われてしまった。

間違い情報が際限なく流布・拡散

   そうしている間にも誹謗中傷は広がり、ついには自宅に「殺人犯製造機」「貴女の顔にも濃硫酸をぶっかける」などと書かれた脅迫状が届いた。警察に被害届を提出し、法務局もようやく人権侵害と判断してネットの書き込みの削除依頼をしてくれることになった。

   ただ、誹謗中傷のリストアップはAさんがやらねばならず、その書き込みは数百件にものぼった。Aさんは「もうこのへんで自分がいなくなればいいのかなと思ったりもしました」と涙を流す。

   それでもすべての書き込みを削除することはできず、今でも一部は残ったままだ。「身に覚えのないことで、私が死んでも、この世にいなくなっても、それは残る。消しようがない。辛いことです」

   森田アナ「Aさんは今もデジタル・タトゥーに苦しみ続けていて、自分の名前を試しに検索サイトで探そうとすると、その行為だけで気分が悪くなり、吐き気も催すそうです」

   博多大吉キャスター「削除依頼を出す時に、全部自分でリストアップしなきゃいけないんですね。全部自分でもう1回見て・・・。それはちょっと辛い」

   近江友里恵キャスター「書き込んだ人の間違った正義感ですよね。ネットをストレスのはけ口にしている人もいるかもしれないけど、気を付けた方がいいかなと思います」

文   ピコ花子
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