2019年 9月 20日 (金)

<ニジノキセキ>
「学校を守ろう!」朝鮮学校の過去・現在・未来――70年前のGHQ弾圧と重なる補助金打ち切りやヘイトスピーチ

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   1948年1月24日、GHQは朝鮮人設立学校の閉鎖令を各都道府県に通達した。各地で抗議活動が広がると、「非常事態宣言」を発令し「朝鮮人狩り」が始まった。警察の発砲によって当時16歳の金太一少年が犠牲になるなど、悲劇は混迷を極めた。

   全国の数百もの朝鮮学校が警察によって閉鎖されたが、兵庫県内の朝鮮学校は闘い抜き、4月24日に閉鎖令の撤回を勝ち取り、以降、この闘争は「4・24阪神教育闘争」と呼ばれるようになった。

   この映画は阪神教育闘争70周年を記念して、朴英二、金功哲の共同監督で制作されたドキュメンタリーだ。

淡々と映し出される生徒たちの日常風景

   朝鮮学校の生徒たちの風景が淡々と映し出され、70年前の証言や当時の映像がインサートされる。子供たちが他愛もなく学校で生活をしている光景など、日常を切り取っていく。具体的な問題を取り上げ、言及するのでなく、見る側の読解力と「人間力」を信じる構成となっている。

   高校授業料無償化の対象から除外された、朝鮮学校への補助金を日本政府が打ち切り、神戸朝鮮高級学校の生徒たちが補助金を求める署名活動を呼び掛ける。街頭活動に参加したことによって、ヘイトスピーチに晒され、初めて差別意識を感じたという生徒の言葉が、この問題の根の深さを感じさせる。

   時代も環境も違うとはいえ、現在の言論環境が当時と酷似しているのは、悲劇の再来を想起させてしまうし、なにより子供たちが脅威を感じているというのは深刻な問題だ。

   平壌国際映画祭と釜山国際映画祭への出品を目指しているそうだ。朝鮮半島の南北の国際映画祭へ同時出品することは日本では初めての試みだ。

   丸輪太郎

    おススメ度☆☆☆

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