2024年 4月 27日 (土)

「関西電力汚職」証拠そろっているのになぜか大阪地検は及び腰!監査役に大物検事OB

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   2週間のご無沙汰です。野暮用でフランスのニースとパリに行ってきました。ニースの真っ青な海と空の下で、生ガキとムール貝を食べながら飲むシャブリが最高でした。

   ニースは初めてでしたが、パリも40年ぶり。後に映画字幕の第一人者になる戸田奈津子がまだ売れない時で、週刊現代の取材で行ったわれわれに、通訳として同行してくれた。その頃と一番変わったのは、どの案内板にも、ビストロのメニューにも、中国語が表記されていることでした。

   40年前は、レストランのメニューに日本語で料理の説明があると、日本もここまで国力が上がったのかと感激したものでした。だけど今は、圧倒的に中国語、少し韓国語、日本語は少数派でした。

   フランスは人種の坩堝。夜は15度ぐらいまで冷え込むのに、肌の色の違う女性たちが、黒を基調とした薄い服装で颯爽と街を闊歩していました。日本のように、俯いてスマホをのぞき込んで歩くのは男性にもほとんどいません。ビストロのワインが安くておいしいのは当然ですが、料理もボリュームがあり、値段もリーズナブル。日本でいえば少しいい居酒屋程度。

   パリやニューヨークのマンハッタンのいいところは、どこへでも歩いて行けることでしょう。エッフェル塔近くのアパルトマンから、モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院まで1時間と少し。歩き疲れたらカフェでエスプレッソ・ダブルを啜りながら、道行く人を眺める。私の好きなマティスの美術館(ニース)、モネの大作「睡蓮」のあるオランジュリー美術館、ルーブルでは45分かかってモナリザも見てきました。

   心配していたひったくりには遭いませんでしたが、帰国当日、パリの警視庁本部で男性職員が同僚4人を刃物で殺害する「テロ事件」が起こりました。パリの空の下には、まだまだ不穏な空気が流れているようです。

高浜町・森山助役マネー献金されてた稲田朋美元防衛相!それってもとは契約者が払った電気料金

   デジタル版の新聞はもちろんのこと、dマガジンも読めるので、日本の事情はわかっていました。一番びっくりしたのは、関電幹部たちが総額3億2000万円といわれる金品を受け取っていたという"事件"でした。渡していたのは福井県・高浜町、人口1万人程度の小さな町役場の助役だった森山栄治という人間で、今年の3月(2019年)に90歳で亡くなっているという。

   先週号の週刊新潮で、社会部記者がこう解説していました。<「森山さんに資金提供していた土木関連会社『吉田開発』に、昨年、金沢国税局が税務調査に入ったのが端緒です。

   この調査から森山さんへの資金の流れを把握した国税は、森山さんを調べた。彼がつけていた手帳を押収したところ、関電への金の流れを記したメモが見つかったのです」>

   週刊新潮によると、森山の背景には部落解放同盟があったといわれているようだが、それにしても一助役がなぜそのようなことができたのか、不可解である。

   当初、辞めないといっていた関電の八木誠会長と岩根茂樹社長だが、一転、辞任を表明した。週刊新潮は今週の続報で、カネの還流のカラクリは、森山が非常勤顧問に就いている「吉田開発」などの特定企業に、関電が原発関連事業を発注して、その受注で潤った企業が森山を通じて関電側に金品を贈るという構図だとしている。

   こうしたことが行われていたのは、森山ケースだけではなく、原発を誘致している町や村では似たようなことが行われているはずである。また当然だが、森山マネーは政治家にも渡っていた。福井1区選出の稲田朋美元防衛相に、森山が関係していた会社が献金していたことも明るみに出てきた。

   これだけはっきりした事実があるにもかかわらず、大阪地検特捜部は捜査に及び腰だと週刊文春が報じている。なぜなら、関電は「関西検察のドン」といわれる元検事総長の土肥孝治弁護士を招聘していた。今年6月からは、土肥の後任として佐々木茂夫元大阪高検検事長が監査役に就任するなど、大阪地検OBたちに守られているからだそうだ。

   伏魔殿の原発村の闇を解明するチャンスだが、国会での野党の突っ込みも矛先が鈍い気がする。

キングメーカーになりたい安倍、実力ナンバー1の二階、次狙う岸田と菅・・・政権末期の暗闘が始まった

   小泉進次郎と並んで、改造内閣の火種といわれているのが菅原一秀経産相(57)で、週刊文春は「令和の疑惑のデパート」と呼んでいる。この大臣、早稲田大学時代にダンスボーカルグループ「TRF」のSAMと組んでいたことで知られているそうだが、秘書に対するパワハラがひどくて、初当選から16年間で17人もの公設秘書が辞めていっているという。

   怒り出したら止まらない。道順を間違えた運転手を後部座席から蹴り飛ばす。秘書からカネを借りても返さないそうだ。そのうえ、私設秘書を「公設秘書にしてやる」といって、秘書給料40万円の中から、毎月10万円を事務所に入れさせるなど、やり方がセコイ。

   だが、地元の支援者たちにはカネを惜しまず使う。週刊文春が手に入れた文書によると、盆暮れには5000円前後の高級メロンやカニ、イクラなどを贈っていたというし、新年会やお通夜には、1万円から5000円を秘書に持って行かせていたそうである。これらの行為は、政治家のモラルに反することはもちろんのこと、政治資金規正法にも抵触する恐れがある。

   菅原は、選挙区内の人にモノを贈ったことや秘書給与のピンハネについては否定しているが、しかるべき場で説明責任を果たすべきである。

   週刊文春には、北海道選挙区の長谷川岳参院議員(48・総務副大臣)が、旭川空港ビル社長も務める西川将人市長に電話してきて、「空港ビル側が非協力的で、冷たい対応をしているのは看過できない」といってきたと報じている。長谷川の知人で、旭川空港でスイーツ専門店をやっている人間が、空港ビル側に、採算が取れないので店舗の運営を市の補助金で支援してほしいと申し入れたのに、「店舗を維持するための補助金は制度的にありません」と断ったことに怒ったためだという。

   自分をよほどえらい人間だと勘違いしているようだが、この人間も、先の菅原も、菅官房長官派だそうだ。なにやら、ポスト安倍がらみで、一歩抜きん出ているといわれる菅をけん制しようと、誰かがリークしているようにも見える。自分がキングメーカーになりたい安倍と、実力ナンバー1の二階、それに岸田と菅が、水面下で激しく動き出した気がする。

秋篠宮佳子さま「ヘソ出し女豹セクシーダンス」週刊文春はそこまで取材しながらなぜ写真撮らなかったの?

   相も変わらず、秋篠宮家の話題が多い。週刊新潮は、長女・眞子さんの結婚問題に端を発した母と娘の諍いが、夫婦間にも及び、とうとう宮内庁関係者が「ご夫婦は現在、ご一緒にいたくないのではないか。そう訝る声が、庁内からも上がっています」といいだしたのだ。

   週刊文春では、次女の佳子さんが10月6日、所属しているヒップホップダンススクールの発表会で、「ヘソ出し」「女豹」セクシーダンスを披露したと報じている。かなり詳しく、その時の様子が書かれているが、なぜ週刊文春は佳子さんのセクシーダンスを隠し撮りしなかったのだろう。

   撮影は禁止されていただろうが、そんなことで怯む週刊文春ではあるまい。それがグラビアにドーンと載っただけで、20万部は増刷できるな。私も真っ先に買う。週刊文春も世間の目を気にするようになったのか。失礼だが、そうだとしたら週刊誌の堕落である。

投資家のジム・ロジャーズの警鐘「韓国・北朝鮮統一国家が生まれれば、日本にとって脅威的な存在」

   週刊現代から2本紹介しよう。投資家のジム・ロジャーズが「韓国が北朝鮮と統一すれば80000万人の国ができ、十数年後には日本を突き放す経済発展をするかもしれない」と吠えている。

   <「韓国と北朝鮮が一緒になり、南北統一国家が生まれれば、朝鮮半島は世界で最もエキサイティングな場所になるでしょう。

   北朝鮮には安価な労働力があり、大量の天然資源が眠っています。それらが韓国の資金力や製造力、ビジネス力と結合するわけです。日本にとって、脅威的な存在になることは間違いありません」>

   また、金正恩という人間をこう見ている。<「まず、日本の皆さんが覚えておかなければならないのが、金正恩氏を北朝鮮の人間だと考えてはいけないということです。

   彼はスイスで生活し、教育を受けました。本音を言えば、スイスで暮らしたい人間なのです。しかし、現実的に彼は北朝鮮を出ることはできない。だから、北朝鮮をオープンにして、スイスのような先進国に成長させることで、かつて自身が送った先進的な暮らしを取り戻したいと思っているのです。

   13年に金正恩氏が北朝鮮に国際的なスキーリゾート、『馬息嶺スキー場』を建設させたのも、その一歩です。

   彼は何度も言っています。『40年前に鄧小平が中国で行ったようなことを、私は北朝鮮でしたい』と。それを彼はやろうとしているのです」>

   根拠の薄い夢物語かもしれないが、嫌韓でゴリゴリに固まった日本人に必要なのは、こうした外からの目なのである。もしも南北が統一したら、日本の存在感など一瞬にしてなくなってしまうだろう。そうならないために、早急に日韓関係を修復し、首脳同士が忌憚なくものをいえる人間関係を築くことである。

金ピカ先生・佐藤忠志のさみしい最期・・・蓄えた金使い果たし、近所回って1000円借りて安酒の日々

   金ピカ先生として、一時はテレビの売れっ子だった佐藤忠志が亡くなった。享年68。派手な洋服で、チンピラヤクザのような予備校の先生が、あっという間に時代の寵児になった。一時は、年収2億円あったといわれる。だが、テレビから消えると、これまたあっという間に忘れられていった。

   そうなれば、派手な生活を慎めばいいものを、見栄を張り、蓄えたカネも消えていった。脳梗塞もやった。仲の良かった妻もついには家を出て行き、近所を回って1000円を借りて、安酒を飲む日々。スローな自死である。体調がさらに悪化し、こう考えたという。「自分の人生には、もうなにひとつ残されていない」

   テレビだけではないが、人気商売というのは罪なものだ。一生有名なまま生涯を全うできる人気者など、1%もいないだろう。なんとなくもの悲しい話である。(文中一部敬称略)

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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