2024年 5月 5日 (日)

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マラソン札幌開催で「社台グループ」が弾くソロバン勘定―橋本聖子五輪担当相とも強いつながり

   週刊新潮は、マラソンが札幌に替ったことで、苫小牧にカジノをつくり巨大利権を狙う人間たちが蠢いていることを続けて報じている。今回は橋本聖子五輪担当相。北海道でカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の重要プレイヤーが橋本と強い繋がりがあるというのだ。

   それが競走馬の産出・育成事業で圧倒的な実績を誇る「社台グループ3兄弟」だそうだ。社台グループが橋本に寄付をしていたことは知られている。3兄弟の中でも競馬界を席巻しているのが、ノーザンファームを率いる次男の吉田勝己である。彼は毎年「ノーザンホースパークマラソン」を行っているが、その大会会長を務めているのが橋本である。

   吉田勝己はカジノ誘致を推進する「苫小牧統合型リゾート推進協議会」の副会長も務めている。吉田は、苫小牧に誘致が決まったら、市に約100ヘクタールを無償で寄付するといっているそうだ。週刊新潮は、吉田の計算は、苫小牧に高級ホテルができれば世界の富豪たちが来て、サラブレッドを実際に見て買ってくれるようになる、そうすれば、今とは比べものにならないカネが落ちるようになると考えているのではないかと見ている。

   そうした利権狙いの連中の思い通りになるかどうかはまだまだ不透明である。北海道新聞が行っている世論調査では、道民の6~7割がカジノに反対している。そうした道民の意識を背景に、鈴木直道知事は誘致を表明していない。

   パチンコ、パチスロ、競馬、競輪、競艇、オート・・・ギャンブル大国ニッポンに、これ以上ギャンブルはいらない。私はそう思う。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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