2024年 4月 27日 (土)

河井案里ついに逮捕!「嫌疑はもらい事故」と開き直り―国会議員に絶対になってはいけない人物の悲喜劇

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   渦中の人間に会って話を聞くのは取材の醍醐味である。週刊文春でノンフィクション・ライターの常井健一が、河井案里の独占告白3時間をものにしている。6月5日、参議員会館の案里の事務所で。冒頭、彼女は自殺未遂について語りだした。

   昔から鬱病があるので、強い睡眠薬を持っているという。3月28日、家にある酒を薬と一緒に飲んだ。普段は飲めないのに、意識を失くしてしまいたいという気持ちから飲み干し、その場に倒れ、救急車で病院へ運ばれた。両親同士や姉と親の仲が悪かった子ども時代。27歳の時、10歳上の克行と結婚。夫にはスキャンダルが多いが、女性記者の身体を触るセクハラもあるがと聞くと、「あれには怒った。『ちゃんと最後までやらないからこんなことになるのよ。途中でやめちゃダメ』って」

   ホテルで夫といる時、15人くらいの検察に踏み込まれ、調べるというので、全裸になったという話は? 「『そんなに言いうなら全部調べれば』と言って、私は部屋着をパーツと脱いで、生理中だったから、『ナプキンの中も調べたらいいでしょう』って、ポンと投げたんです。(中略)『膣の穴でも、お尻の穴でも見ればいいじゃない?』って」

   問われている容疑については「裁判で勝てます」、問われている内容については「まあ、もらい事故って感じですよ。自分は、まったく(違法行為に)手を染めていないので」と、夫・克行と秘書に任せきりだったといっている。案里は「黒川さんも私も同じように権力闘争のおもちゃにされてしまって、権力の恐ろしさを痛感します」と、半ば他人事のようだ。そして、一区切りついたらミラノにファッションの勉強に行きたいと話す。

   バカな女ではないが、精神的な病気のせいなのか、現と夢の間をたゆたっているようで、自分の置かれた現実を認識することができないのではないか。国会議員などに絶対なってはいけない人間の喜劇と悲劇である。

佐々木希「別れない」ってなんで?薄汚い変態の渡部建は「多目的トイレ芸人」にでもなれ

   佐々木希は、自分の夫、アンジャッシュ渡部建が多目的トイレを使って不倫SEXをしていたと知って、どう思ったのだろう。何でトイレなんか使うの? ラブホにすればいいのに。普通、そうは考えないよな。薄汚い、変態、おぞましい......そして、なぜ私という妻がありながら、あいつは裏切ったのかと、自問自答したかもしれない。そうして希が下した決断は、「別れない」というものだったと、週刊文春が報じている。

   それこそなぜ? そう聞きたくなる。週刊文春によれば、渡部は、母親が九州大出の才媛で保険会社務め、父親も九州大出で東芝のリニアモーターカーの設計にも関わった家庭で育ち、中高時代はやんちゃだったという。神奈川大学経済学部に進み、そこで相方になる児嶋一哉に誘われ、在学中にお笑いの世界に飛び込んだ。だが、20代の頃はまったく売れず、先輩に驕ってもらったり、付き合っていた女の子のヒモになったりして食いつないでいたそうだ。

   2003年に、「エンタの神様」(日本テレビ系)でブレークし、その後、食べ歩いたことをブログに上げ、グルメ芸人として名を上げるなど、多方面に活躍の場を広げていったという。そして2014年末、そんな渡部に惚れたのが佐々木だった。昔から好きになると自分から積極的に伝える性格だった彼女が、自分からアプローチして恋に落ち、結婚した。

   結婚してからも、渡部は優しいとべた褒めで、彼のために身体に美味しい料理を作りたいといっているという。いいな、こういう美人で良妻賢母型、もらいたかったな。

   渡部の不倫報道が出てからも、「この騒動の間、彼女は『夫が憔悴しきっているので、ずっと一緒にいます』と付きっ切りです。心配する知人に対しては『私が彼を立ち直らせる』と気丈に振る舞っています」(佐々木の事務所関係者)

   渡部の傍らには必ず佐々木の姿があるというが、情け容赦のない週刊文春は二の太刀を浴びせる。今年2月(2020年)、幼子を抱える人妻と関係を持ったというのだ。育児に追われる彼女は、渡部の誘いを「家庭があるから」と断ってきたが、ある日の深夜、「今日ホテルに泊まっているんだけど、今から来ない?」と連絡があり、「短時間で帰ればいいか」と根負けしてホテルの部屋に赴いた。

   コトが終わると渡部は態度を一変させ、1万円札を渡して「じゃあね」と帰るように促してきたという。この男に必要なのは生身の女性ではなくダッチワイフだな。

   一部の報道では、渡部が記者会見をやる事を検討しているとあった。そこで懺悔し、涙を流して妻に詫び、視聴者の同情を買って、少しでも早く復帰したいという魂胆だろう。私は無理だと思う。希があんたを捨てないのであれば、自分が家にいて子育てや家事をやり、母ちゃんに稼いでもらうしかない。そうして10年も経てば、忘れっぽい日本人だから、渡部建という名前だって覚えていないだろう。まだ60手前。遅咲きの新人としてデビューしたらいい。それとも、グルメ芸人をやめて、全国のトイレを巡るトイレ芸人にでもなったらどうか。案外受けるかもしれないな。

安倍首相「逃げるは恥だが役に立つ」国会閉会で延命したが9月退陣

   安倍首相は「逃げるは恥だが役に立つ」とばかりに、国会の会期延長を拒み、閉会してしまった。新型コロナウイルス対策をどうするのか、第2波にはどう対処するのか、景気浮揚策はなど、重要案件が山ほどあるのに、逃げ恥を晒した。

   なかでも、安倍が一番嫌がっていたのはこの件だろう。きょう18日(2020年6月)、東京地検特捜部は公職選挙法違反(買収)容疑で、衆院議員の河井克行前法相(57)と、参院議員で妻の案里(46)を逮捕した。

   週刊文春によれば、案里の選挙の際、安倍の指示で1億5000万円ものカネが彼女の陣営に振り込まれ、そのカネがウグイス嬢への違法な報酬となり、多くの有力県議などへの袖の下として流れた疑惑がある。

   さらに、これを指揮したのが安倍の地元の事務所軍団だったため、検察は「安倍秘書軍団の動き。彼らがどこをどのように回ったのか、入念に調べているのです。安倍秘書軍団に関する調書も作っています」(捜査関係者)というのである。

   ホテルニューオータニで開かれた「桜を見る会」の前夜祭の参加費が安すぎる問題でも、差額を安倍事務所が補填していれば、公選法で禁止されている寄付行為にあたる。さまざまな疑惑を抱えている安倍首相は、そこから逃げるために、ポチである黒川弘務を検事総長にするため、無理やり定年を延長させ据えたかったのだが、週刊文春が「賭け麻雀の常習者」であることを報じ、それも潰えた。

   安倍の起死回生は、コロナ騒ぎが一段落したところで消費税引き下げを掲げて解散・総選挙ではないかと囁かれている。しかし、ここまで悪事が露見し、コロナ対策にも国民の多くが「遅すぎる」「失敗」だという声が渦巻いているのでは、自民党の中から造反が起こる可能性大である。

   政治部デスクが、佐藤栄作の連続在位日数を抜く9月に退陣して、後継に岸田文雄政調会長を指名するのではと見ているが、私は、もはやここまでレイムダックになった人間が、後継を指名するなどできはしないと考えている。

   黒川と賭け麻雀をしていた産経新聞の2人の処分が発表された。産経は参加していた東京本社社会部次長と記者=いずれも現在は編集局付=を出勤停止(停職)4週間とする懲戒処分とした。朝日新聞は当該の人間を停職1か月とする懲戒処分だった。ともに同じである。軽すぎる! 新聞社は読者や国民を舐めている! 検察のトップになろうという人間と賭け麻雀していたのは、何のためだったのか。権力監視を忘れ、権力と癒着するような奴らを、お前の社はまだ飼っておくのか。

   朝日新聞の「論座」で、高田昌幸東京都市大学メディア情報学部教授はこう書いている。<産経新聞社と朝日新聞社は賭博が常習的になっていた構造を徹底的に検証すると同時に、今からでもいいから当の記者や元記者に記事を書かせるしかない。当の記者らは記事を書くしかない。官邸と黒川氏はどういう関係にあったのか、黒川氏は官邸をどう見ていたのか。つまり、『密着』の結果を報道で示すしかない>

   高田教授は、それがないなら3人の行動はただの癒着であり、それを長らく許容していた新聞社幹部も同じ穴のムジナであると断じている。

文春砲に嫌われた小池都知事、都知事選挙最中に致命的スキャンダル炸裂

   週刊文春のモノクログラビアが面白い。小池百合子のマスク姿の全身が載っている。よく見ると、右足に何やらカギ裂きのようなものが見える。キャプションは「すねに傷」。座布団2枚!

   都知事候補が出そろった。小池一強のところに、れいわ新選組代表の山本太郎が出たことで、少し面白くはなりそうだ。もっとも、小池の敵は山本ではなく、自身の経歴詐称問題のほうであろう。ノンフィクション・ライターの石井妙子が書いた「女帝 小池百合子」(文藝春秋)で、彼女のカイロ大学首席卒業の履歴が「詐称」である疑惑が大きくクローズアップされてきた。

   これに対して、今週の週刊ポストが、昔、誌面に掲載した小池の卒業証書を大きくして、これが見えないか!と掲載したのである。右上に大学のロゴマーク、B4判ほどのサイズで透かしも入っている。下段には学長、学部長らのサインもあるとしている。左には、顔写真入りの卒業証明書も載せている。卒業証書には、こう書かれているという。「大学理事会は1976年12月29日、1976年卒業生のための文学部の試験結果を精査し、1952年に日本で生まれたコイケユウジロウ氏の娘であるコイケユリコさんに『良』の成績で文学部社会学科の学士を与えることを決定した」

   あれれ、良ということは首席ではないんだな。週刊文春と石井妙子は、これにどう反論するのだろうか。首席ではないというだけでは弱いと思うが。石井はそれでも残る疑問として、日付がおかしいという。日本に帰って来て東京新聞(10月27日付)から取材を受けた際、「9月にカイロ大学を卒業した」と語っている。さらに、小池は自著に、72年に入学したが「1年落第」したと書いている。76年に卒業ならストレートで卒業していることになるではないか。

   元在日エジプト大使館職員がこう話す。「首席卒業とはいくら何でも大風呂敷を広げ過ぎ。本当に優秀な卒業生なら、証書以外にバックアップする同窓生が出てきてもよさそうなものですが」

   どうやら、「首席卒業」は詐称のようだな。二階幹事長を篭絡して、自民党から都知事候補を出さないとわかると、今度は推薦はいらないと無所属で出ることを決めてしまった。二階はカンカンだそうだから、小池のスキャンダルはまだまだ出て来るかも知れない。選挙中だからと安心していると、週刊k文春砲が飛んでくるかもしれないぞ。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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