2021年 6月 14日 (月)

AIもかなわない藤井聡太の飛び抜けてる「読み」!セオリーにない手に対局相手は「意味不明???」

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序盤・中盤の対応力にも磨き!スキなく最年少タイトルは間違いなし

   この進化には苦悩もあった。師匠の杉本昌隆八段は、1年前、珍しく弱気な藤井に気づいた。「藤井は迷ったら、必ず攻めの一手なのですが、トップ棋士との対局が続いた去年は、弱気な守りを選んで負けることがありました。守りをいい手だと思ってしまい、力を出せないことを感じたのではないか」という。

   愛知県瀬戸市の将棋教室で、藤井を5歳から教えた文本力雄さんは、小学生名人戦で敗れ、激しく悔しがる聡太少年を覚えている。「そこから這い上がる本質は、今も変わっていないと思います。胸の中に熱いマグマを持っている」

   杉本も「悔しがる力をバネに原点に返れた」と観察した。コロナ禍で対局ができなかった2カ月間に、過去の将棋を見つめなおせたことも大きいという。

   6月4日(2020年)の棋聖戦挑戦者決定戦で、藤井は驚くべき進化を見せた。相手の永瀬拓矢二冠と互角だった中盤54手、誰もが思わぬ「3六銀」。セオリーから外れたと、将棋関係者は一様に感じたのだが、永瀬二冠は「読んでいなかった手で、意味が何かあるとのか」と戸惑った。金で守りを固めるか、王を逃がすかなどと、「どれを考えても見通しがたたなかった」そうだ。1時間8分考えて王を逃がしたが、その後、攻めの一手を繰り出す藤井に追い詰められた。

   これをAIに解析させると、1000万とおりの局面分析を組み入れたAIでは最善手は別にあると出たが、7000万とおりを組み入れたAIでは、これが最善手と結論づけられた。日本将棋連盟の佐藤康光会長は「感覚が根本から違う。読みの量が飛びぬけて多く、読みつくした中から新しい発見をしていく」と評価する。杉本は「藤井はAIで最善手が示されても、うのみにせずに、自分の頭で考える。まだ17歳、どこまで伸びるか、燃えつきることは彼に限ってない」と考えている。

   7月後半も王位戦や棋聖戦の対局が予定されている。

NHKクローズアップ現代+(2020年7月9日放送「藤井聡太七段 知られざる苦悩と進化」)

文   あっちゃん
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