2020年 12月 3日 (木)

<レイニーデイ・イン・ニューヨーク>
大学生カップルのラブコメディ、物憂げなティモシー・シャラメと破壊的な笑顔のエル・ファニングが魅せる幸せの余韻

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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(Photography by Jessica Miglio (C) 2019 Gravier Productions, Inc.)
レイニーデイ・イン・ニューヨーク(Photography by Jessica Miglio (C) 2019 Gravier Productions, Inc.)

   大学生カップルのギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ある日、アシュレーがマンハッタンで著名な映画監督にインタビューをすることになり、二人でニューヨークへ向かう。

雨のニューヨークで決めた人生の選択、紛れないウディ・アレン作品

   生粋のニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに自分の育ったニューヨークの街を案内したくてたまらない。自分好みのデートプランを立て、ロマンチックな週末を過ごす気満々だ。しかし、1時間の約束でインタビューに出かけたアシュレーはなかなか帰ってこない。2人の計画は次第に狂い始め、思いもしなかったハプニングが次々と起こる。

   マンハッタンを舞台に、ショービズ界の喧騒に巻き込まれる大学生カップルの恋の行方を描いたラブコメディー。監督・脚本はウディ・アレン。

   どこか物憂げなティモシー・シャラメ、短すぎるミニスカートに破壊的な笑顔のエル・ファニング、主演二人が若さに溢れて美しく、もうこの二人の存在感だけで、☆4つを献上したい。

   ギャツビーは教育的な母親を毛嫌いし、その反動でタバコとギャンブルにはまっているが、彼から危険な匂いは微塵もない。むしろ誰からも好かれそうな"癒し系美人"をガールフレンドに選び、ジャズピアノや文学・映画などの芸術に親しみ、知らず知らずのうちに母親の影響を多大に受けている。そのことを自身でもよくわかっていて、心のどこかで常に"母親に認めてもらいたい"と願っている少々面倒くさい性格だ。そんなギャツビーをシャラメが演じると、じつにファニーで色気があり、憎めない。映画プロデューサー役で本作に出演しているジュード・ロウも、今回ばかりはシャラメの色気に完敗だ。

   また、エル・ファニングは言わずもがなチャーミングな役どころだが、ラストのギャツビーとの別れのシーンで見せた、それまでの癒し系美人という平面的なイメージを覆す、何かを悟ったような瞬間の表情がじつにすばらしかった。

   雨のニューヨークで決めた、若者たちの人生の選択。人生の可笑しみと悲しみに満ちた、紛れもないウディ・アレンらしい作品ながら、ミレニアル世代の俳優陣に支えられ、既視感や古びた感じはなく、とてもみずみずしい。観終わる頃にはあなたもすっかり映画の世界の中へ。幸せな余韻に浸れること間違いなしだ。

バード

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