2024年 5月 7日 (火)

突然人が倒れた!救命したいけどコロナが心配...。9月9日は「救急の日」、感染対策しながら心肺蘇生法はどうやったらいいのか専門家が伝授

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   9月9日は「救急の日」ということで、「コロナ禍の心肺蘇生法」が紹介された。

   消防庁のデータによると、突然の心停止で倒れる人は年間で約8万人にのぼる。居合わせた人が心臓マッサージをすれば救命率が約2倍に、AEDを使えば約6倍にも上昇する。

   古野晶子アナウンサー「ただ、気にしなきゃいけないのがコロナですよね。感染リスクを踏まえた上で心肺蘇生法をしなければならない。家族ではない人の命を救う場合どうしたらいいのか、専門家に取材してきました」

心臓マッサージの時は、鼻と口をマスクやタオルで覆って

   日本AED財団実行委員の本間洋輔さんは、「もし倒れている人がコロナウイルスに感染していた場合、うつってしまうリスクは示唆されています。ただ、対策を取ることで感染リスクを限りなく減らすことができると言われています」と訴える。

   感染対策を加えた心肺蘇生法を、日本赤十字社東京都支部で教わった。

   まず、倒れている人を見つけたら道路の状況など周囲の安全を確認して近付く。次に肩を叩き、声をかけて反応を確認する。

   本間さん「もし倒れている人がコロナウイルスに感染して呼吸をしている場合、呼気を近くで浴びることになってしまうので、手が伸びるくらい離れた位置から肩を叩く。顔が対面にならないよう、顔をずらして声をかけるといいかと思います」

   声をかけても反応がなかったら、周りに119番通報とAEDを持ってくるよう依頼する。離れた位置から呼吸を確認し、呼吸がない、もしくは判断に迷ったらすぐに心臓マッサージを開始する。

   本間さん「胸を押すことで体の中にある空気、飛まつが口から外に出てしまう。それによって感染するリスクが否定できません。最初に倒れている人の口と鼻をマスクやタオルで覆った上で心臓マッサージをすることが大事です」

濃厚接触が心配な人工呼吸、成人にはしなくてOK

   口対口の人工呼吸は濃厚接触が心配だが、「新型コロナウイルス感染が流行している状況での成人に対する人工呼吸はしなくていいとされています」(本間さん)とのこと。

   本間さん「人工呼吸をしてもしなくても、心臓マッサージとAEDをしっかりしていれば救命率は大きく変わらないという研究結果もあります」

   ただし、15歳ころまでの子供の場合は人工呼吸を行う。

   AEDが到着したらただちに電気ショックを行う。音声指示に従い、電気ショックと心臓マッサージを繰り返して救急隊に対応を引き継ぐ。

   本間さん「救急隊に引き継いだ後、手と顔を洗ってください。口や鼻をマスクで覆っていても、体に触っていて、飛まつが顔や手に付いている可能性があります。コロナウイルスが心配というのもわかりますので、対策をしっかりした上でためらわずに心臓マッサージをしよう、AEDを使おうというのがとても大事です」

   古野アナ「日本赤十字社東京都支部や日本AED財団は心肺蘇生法の講習をオンラインで無料で行っているので、是非参加してくださいということです」

文   ピコ花子
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中