2024年 4月 25日 (木)

「なおみは人間が深く器が大きい...」中村豊専属トレーナーがとくダネ!に生出演!「『なぜこれをやるのか』を意識させた」チームなおみの舞台裏を語る

   テニスの大坂なおみ選手(22)が全米オープンで2年ぶりに2度目の優勝を果たした。「とくダネ!」には大坂選手を支えてきた立役者の1人、フィジカルトレーナーの中村豊氏が生出演し、「チームなおみ」の舞台裏を語った。

   中村トレーナーは元世界女王、マリア・シャラポア選手も支えた世界トップのトレーナーだ。今年(2020年)6月に大坂選手の専属トレーナーに就任し、ほかの「チームなおみ」メンバーとともに1つ屋根の下、合宿生活を続けてきた。「人間の体の中では、意識してやるということが大事です。大坂選手のような出力の高い、動ける選手だと無意識でできてしまうことが多いが、『なぜこれをやるのか』を理解させ、モチベーションを向上させることに重点を置いていました」と中村トレーナーは言う。

   大坂選手はメンタル面での成長も注目されている。今までは精神的なもろさが指摘されてきたが、今回の全米OPでは、ピンチの時もすぐに気持ちを持ち直すことができていた。

「私は何者か?」コロナ禍でゆっくり考え「今だからこそ語るべき」

   心の変化の根底には、成長の過程でずっと思い悩んでいたことがあるようだ。ことし7月、大坂選手はアメリカの現地メディアに、「物心ついた時から、人は私を『何者か』と判断するのに困っていました。日本人?アメリカ人?ハイチ人?黒人?アジア人?言ってみれば、私はこれらすべてです。アジア人であり、黒人であり、女性なのです」と告白。

   そして「私には今まで立ち止まってゆっくり考える時間がありませんでした。しかしパンデミックが私たちの生活を一変させた今だからこそ、『当事者として物事を考えるべき』と思うに至ったのです。『今こそ自分自身の意見を語るべきだ』と思ったのです」と語っている。

   1回戦から決勝までの7試合、黒人に対する人種差別や警察による暴力で命を失った7人の名前が記されたマスクをつけ、優勝まで駆け上がった大坂選手。試合後に「私は目標を持って全米オープンにきました。世界中でテニスを見てもらっているので、この話題を共有したいと思って。(マスクを着けたことで)プレッシャーはありました。でも自分の信念は貫けたと思います」と語っている。

   司会の小倉智昭「彼女自身もそうですが、スポーツ界も色々変わってきています。オリンピックに政治や思想は持ち込むなと言いますが、人種差別に関しては政治ではない問題もあります。大坂選手がやったことの意義は大きかったと思います」

   中村トレーナー「私も色々考えさせられましたし、彼女の深さというか、人間の器の大きさも実感させられました」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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