「ガースー」に続き大人数忘年会の菅首相! 感染防止を本気で考えているのか?

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   新型コロナウイルス感染が全国で最悪になるなかで、「こんにちは。ガースーです」とやって顰蹙(ひんしゅく)を買った菅義偉首相だが、今度は「GoToトラベル」の全国一時停止を発表したその足で、高級ステーキ店で開いた大人数の忘年会に出かけていた。もはや感染防止など本気で考えていないことは明らかだ。「とくダネ!」は波紋が広がっていると取り上げたが、"波紋"で済む話ではない。

   おととい14日(2020年12月)、銀座の高級ステーキ店「銀座ひらやま」で菅首相が会食したのは、二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理の自民党幹部のほかに、福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長、俳優の杉良太郎、タレントのみのもんた、政治評論家の森田実ら7人だ。

さすがの公明・山口代表も「今後は検討して」と苦言

   店から出てきた杉は「みんなで野球の話とか、そんな話をしただけ。忘年会です」と話し、王会長は「仕事とかは関係なく、秋田の話とか、そういうことを話しました」という。出席した人の関係者は「会食は1か月前から決まっていた」「店内はソーシャルディスタンスを保っていた」と弁明するが、西村康稔・新型コロナ担当相は「クラスターは5人以上の会食が8割ということを頭に置いていただきたい」と警告していた。5人どころか8人である。国民には忘年会や新年会の自粛を呼びかけておきながら、自分たちは関係ないよというわけか。

   さすがに与党・公明党の山口那津男代表も「国民に対する一定のメッセージ性というのもあると思います。今後は検討していていただきたい」と、首相がこんなことをしていたら、国民は大人数での会食もいいんだと受け取ると苦言を呈した。

   街の声も怒っている。「国民は制限かけてるのに、自分は行っちゃうんだあ」(20代女性)、「言ってることとやってることが全然違う」(20代女性)とあきれ顔である。

   ところが、司会の小倉智昭はだれに遠慮しているのか、VTRを流しただけで、それ以上は触れずスルーしてしまった。いつもは辛口の古市憲寿(社会学者)も、次の話題で「旅行や帰省をやめても、大人数で宴会やったら元も子もない」とコメントしたが、首相の宴会には触れなかった。菅首相にとっては、致命傷のはずだが......。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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