2021年 4月 23日 (金)

<プレミアムドラマ やっぱりおしい刑事>(NHK・BSプレミアム)
『痛快』も『コメディー』もイマイチ感 登場人物のキャラがステレオタイプすぎる? 今後の『大化け』を期待

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   2019年5月に放送されたプレミアムドラマ「おしい刑事」(全4話)が、今度は全8話と2倍の長さになって帰ってきた。

   敬愛するシャーロック・ホームズばりの並外れた推理力で鋭く犯人に迫るものの、詰めが甘く、いつもあと一歩で手柄を同僚や後輩に横取りされてしまう。人呼んで『惜しい刑事』こと警視庁宇戸橋署刑事課強行犯捜査係の刑事・押井敬史(風間俊介)の活躍を描く『痛快コメディー刑事ドラマ』......と言いたいところだが、残念ながら、第2話まで観た限りでは、『痛快』も『コメディー』もイマイチな感が否めない。

   その理由の1つは、主要な登場人物のキャラクターがあまりにステレオタイプすぎて、視聴者が感情移入しにくいこと。

   主人公の押井は、アーサー・コナン・ドイル描くところのシャーロック・ホームズが活躍した19世紀ビクトリア朝ロンドンではやったインパネスコートを着ており、現代の日本では浮きまくり。話しぶりは1985年から1995年にかけてNHKで初回放送された「シャーロック・ホームズの冒険」で日本語に吹き替えた俳優・露口茂の口調を茶化しているようで、あざとさが先に立つ。

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相棒刑事も新人鑑識係も、役どころに物足りなさ

   押井が「ヨコソン君」と呼ぶ相棒の刑事で、いつも押井の手柄を横取りする横出徹(犬飼貴丈)は『合コン命』の女たらしで、事件や出世には全く興味なし。こちらは、ホームズの相棒のワトソンらしさはゼロだ。

   今シリーズから登場した新キャラクター、宇戸橋署の新人鑑識係・小河内朔流(橋本涼)の役どころも物足りない。

   公式HPによれば、小河内は、ドイルと並ぶ英国の推理小説作家アガサ・クリスティーが生んだ名探偵エルキュール・ポワロを尊敬し、ホームズ好きの押井とはウマが合わないということだが、これも第2話まで観た限りでは、『灰色の脳細胞』の冴えは片鱗しか見せず、ただ単に押井に突っかかっているだけにしか見えない。

   どうせなら、ホームズかぶれの押井の向こうを張って、やはりNHKで1990年から放送された「名探偵ポワロ」でポワロを演じたデビッド・スーシェか、その吹き替えをした熊倉一雄の話し方のパロディー的な要素でも入っていればよかった。

   原作は、現在はピン芸人「ハッピーマックスみしま」として活動する三島裕一とお笑いコンビ「セーフティ番頭」を組んでいた元芸人で、2014年に初めて書いた長編ミステリー小説「神様のもう一つの顔」で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞して作家に転じた藤崎翔の小説。

   これまでのところ、元お笑い芸人とミステリー作家の『2つの顔』を持つ藤崎の経験と実力が十分に発揮されているとは言いがたい。

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