2021年 12月 9日 (木)

「豪州の選手も買い物ぐらいはいいのでは」 尾身会長の国会発言、「スッキリ」の扱いは?

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   もはや、正論を語ってくれるのはこの人しかいないのかもしれない。新型コロナの政府分科会の尾身茂会長がきのう2日(2021年6月)、衆院厚生労働委員会で切々と訴えた映像を、3日の「スッキリ」が新型コロナ関連ニュースの冒頭で取り上げた。

「いまの状況で(東京五輪を)やるというのは、普通はないわけですよね。このパンデミックで。そういう状況の中でやるということであれば、開催の規模をできるだけ小さくして、管理の体制をできるだけ強化するというのが五輪を主催する人の義務だと思います」
「(東京五輪を)なぜやるのかということ、あるいは五輪委員会の人がどれだけ汗をかくのか、そういうことが明確になって初めて、一般市民は『それならこの特別な状況を乗り越えよう、協力しよう』という気になる。関係者がしっかりとしたビジョンと理由を述べることが極めて重要だと思います」
  • どうなる五輪開催
    どうなる五輪開催
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「感染症の専門家の多くが懸念していること」指摘も

   続いて流れた映像は、東京都議会本会議の小池百合子知事の答弁。小池知事は、決まり文句の「安全安心な大会の開催」を掲げ、「様々なレガシーを発展させて、サステナブル・リカバリーを実現してまいります」とカタカナ満載の答弁書を、ほとんど視線をあげることなく読み上げた。

   次は菅義偉首相。2日夜、官邸で記者団に対し、「(アスリートたちが)様々な壁を乗り越える努力をしている。それをしっかりと世界に向けて発信していく。そのための安心安全の対策をしっかり講じてやっていきたい」。尾身会長の発言などどこ吹く風、相変わらず中身のない話をしていた。

   このように映像を並べたからには、尾身会長の発言とその受け止めを深掘りするかと思いきや、VTRはこの後、群馬・太田市で事前合宿をしているオーストラリアの女子ソフトボールチームの話題へと移り、チームの感染対策や地元の歓迎ぶりを紹介した。

   VTR後、MCの加藤浩次は尾身会長の発言について、私見は述べずに「水野先生、率直にどうでしょうか」と日本感染症学会指導医の水野泰孝医師にコメントを振った。水野氏は「感染症の専門家の多くが懸念していること。私もこの意見には賛同します」と話したのだが、これを受けて加藤は「オーストラリアの選手たちはワクチンを打ってきている」「我々の報道の仕方も間違っているのかもしれない。外国から入ってくるから怖いんだというのをあおるのは違うと思う」などと脱線。

   話題はその後「オーストラリアの選手も買い物ぐらいはいいのでは」「外出しなくても、家で集まって五輪を見ながら飲んだら意味がない」などと拡散し、尾身会長の発言は宙ぶらりんになってしまった。

   経営コンサルタントの坂口孝則にいたっては、「尾身会長は何のためにやるのか明らかではないと言っていたが、何のためにやったかわからない時短営業とか美術館や映画館の停止にどういう効果があったのか、科学的に教えてもらいたい」と的外れな難癖をつけていた。

   せっかくの「尾身発言」がもったいない扱いに。こんなことでは、「これから外国の選手団の入国のニュースが増えれば、(五輪に反対する国民の)空気が変わってくるだろう」という官邸や組織委員会の思惑通りになっちゃうぞ。

(キャンディ)

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