酒販売&「密」愛知のフェスに批判殺到 一方、谷原章介は「医療体制整備」を問題視

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   大声をあげて熱狂する観客がひしめきあうステージ前。飲み物の缶を片手にイベントを楽しむ観客の口元にはマスクはない。まるでコロナ前の光景のようだが、「めざまし8」が紹介した映像は、一昨日の29日(2021年8月)に愛知県常滑市で開催されたヒップホップ系野外フェスの様子だ(番組ではフェス名には触れず)。

   愛知県は27日に緊急事態宣言の対象となったばかりで、県は主催者側に酒自粛や感染防止対策の徹底を5度にわたって求めてきたが、会場では酒も販売されていた。

  • 番組ツイッターより
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大村知事「極めて遺憾」

   愛知県民からは「緊急事態宣言が出たばかりで考えられない感覚」「医療職ですが、ああいうことをされるのは悲しい、自分勝手」「言語道断」などの声が。

   愛知県の大村秀章知事は「守られていないことは極めて遺憾、厳重に抗議したい」と怒りの会見。常滑市の伊藤辰矢市長も「非常にありえない状況、強い憤りを覚える」と、今後、市の施設でのイベントを認めない方針だ。

   主催者のホームページにはマスク着用やソーシャルディスタンスなどについての記載があり、イベント中も「ここで中止しようと思えば中止できる」と頻繁に注意喚起していたが、参加者に話を聞くとあまり効果はなかったという。

   出演したZeebraさんが「開けてみたら危険な状況でした。そもそも出演すべきでなかったという意見もごもっともだと思います」と謝罪のツイートを行ったり、今回のイベントに出演していないSEAMOさんが「あれやられたら僕らの苦労が一瞬で水の泡になる」とコメントしたりするなど、アーティスト側にも波紋が広がっている。

   番組では感染対策を徹底したライブとして、今年5月に開かれた「0.1gの誤算」のライブ映像を紹介したが、1000人が入る会場に観客は60人、着席したまま激しく頭を振って楽しんでいる。

主催者側はサイトに謝罪文

   番組では主催者側に取材を試みたが反応はなかった。主催者はホームページに「認識の甘さが全国の皆様にご心配をかけてしまったことを反省しております」と謝罪文を掲載。酒販売については「酒自粛を求められたが、キャンセルできない分を販売することを県に報告した」としているが、県はこの報告後も自粛を求めていた。12日に販売をやめるように求めたチケットも、主催者は20日まで販売を続けていた。

   デービッド・アトキンソン(実業家)「イギリスでは専門家の批判が強いが、政府は積極的に進めている。感染状況をみると、サッカーは高いが、テニスは少なかった、ゴルフはそれ以上に少なかった。集まる人の特徴に合わせて対策をとらなければいけない」

   三浦瑠麗(国際政治学者)「この業界は1年半、需要が9割減でやってきた。どこかでこういうことが起きると思っていた。ルールを破る人が出てくる前に、ある程度の収入を確保しながら補助金積む形を政府が示しておけばこういうことはなかった」

   武井壮(元陸上競技選手)「ルール、マナー、モラル、注意そういったものを我々が少しずつ守って我慢しないとこれの繰り返し。この会場のあとがゴミだらけになっているのをみると、守っていかないとだめだと思う」

   MCの谷原章介「どういうふうに楽しんでも受け止められる医療体制を国が整備してこなかったのが一番の問題だと思う」

(みっちゃん)

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