2022年 5月 23日 (月)

「オモウマい店」には人情がある 「グルメ番組」超えたドラマ性 【2021年マイベスト・バラエティ】

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   4月(2021年)にスタートした「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(中京テレビ、日本テレビ系)の勢いが止まらない。それまで芸能人が街歩きする番組だった「火曜サプライズ」が終了し、代わりに始まったのがこの「オモウマい店」。

   「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」略して「オモウマい店」。ヒロミとバイきんぐ小峠がMCを務め、ほかにゲストも数人。彼らの活躍の場はワイプ。視聴者とともにVTRを見るのが仕事。正直言いって彼らはいてもいなくてもいい存在。番組の主役はタレントではなく、あくまでも「店主」だ。

  • 中京テレビの「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」番組サイト(12月14日放送告知)より
    中京テレビの「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」番組サイト(12月14日放送告知)より
  • 中京テレビの「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」番組サイト(12月14日放送告知)より

キャラ濃いめの「店主」とディレクターのやりとりが...

   グルメ番組だがただのグルメ番組にあらず。この番組は「店主」と取材ディレクターの距離感が近く、しかも、キャラ濃いめの「店主」たちとディレクターのやりとりは、予期せぬ展開ばかりで、どんなドラマよりもドラマティックで目が離せない。

   日本全国にいる「オモウマい店」を求めて、番組ディレクターが奔走する。店名に「味の」がつく店は美味しい店が多い、という仮説に基づき、「味の」がつく店を捜すディレクター。その様子や撮影許可を取る過程までもカメラを回す。1週間通しての取材で店主と仲良くなり、あまりの忙しさに店を手伝ったり、家族同然の仲になり、店を手伝うようになったり、自宅に泊めてもらったり。最後の別れにしんみり......とそこには令和の今、とうに日本人が失ってしまった「人情」がある。ドラマを見ているようでもあり、ドキュメンタリーをみているようなところが番組の魅力だ。

   コロナ禍でタレントの街歩きもままならず、苦肉の策でこういうスタイルの番組を始めたのかもしれないが、まさに瓢箪から駒だ。

   中京テレビの制作で、そもそもは中京テレビで長年親しまれている「PS純金」というバラエティ番組のフォーマットを発展させたものらしい。ローカル局発の番組がヒットしたというのも頼もしい話だ。キー局も下手なプライドは捨てて、系列局の人気番組をどんどんネットして欲しい。

   「オモウマい店」はコロナ禍で元気のなかった飲食店を応援する番組でもある。気のせいかあちこちで「オモウマい店」風の番組が増えた気がするが、それもヒット番組の宿命だろう。間違いなく2021年を代表するバラエティ番組だ。

(大熊猫)

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